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自転車事故を弔うオブジェ「ゴーストバイク」の写真展-駒沢の書店で

フォトグラファー今井竜也さん写真集「GHOST BIKE」より

フォトグラファー今井竜也さん写真集「GHOST BIKE」より

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 駒沢公園通り・深沢不動交差点近くのブックス&ギャラリー「SNOW SHOVELING BOOKS & GALLERY」(世田谷区深沢4、TEL 03-6432-2576)で6月24日、フォトグラファー今井竜也さんの写真展「GHOST BIKE」が始まった。

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 1980(昭和55)年大阪生まれの今井さんはフォトスタジオ、カメラマンのアシスタントを経て独立し、渡英。2008年に帰国してからはファッションフォトをメーンに雑誌、広告の分野で活躍する傍ら、世界各国を旅して自身のテーマで作品を撮り続けている。

 同展のテーマ「GHOST BIKE(ゴーストバイク)」とは、不慮の事故で亡くなってしまったサイクリストたちへの慰霊碑として、真っ白にペイントした自転車を事故現場に設置するアメリカ発祥のカルチャー。死者を弔うとともに二度と同じような悲惨な事故が起こらないようにと願う注意喚起と、サイクリストたちの立場向上の意味も含んでいるという。

 今井さんは2011年、ロンドンへ撮影に行った際にたまたま近くに設置されていたゴーストバイクを目にした。「知人にその意味を教えてもらい、『生と死』のテーマで撮影をしている自分にはいい被写体だと思って撮影を始めた」という。ゴーストバイクのカルチャーを知る人も多く、知人伝えに情報をもらって撮影に出向いた。

 同展ではそれらの作品の中から7点を展示。六つ切り(203×254ミリ)サイズで、ゴーストバイク同様、白い額装で展示する。

 「生」という日常の風景の中に置かれた、持ち主の「死」を想起させる真っ白なゴーストバイク。「見ていただく方に何かを感じてもらえればうれしい。それがポジティブなことでも、ネガティブなことでも」。

 開催時間は13時~19時。水曜定休。6月30日まで。期間中、今井さんの写真集「GHOST BIKE」(1,575円)も販売する。

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