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新進気鋭の刺しゅうブランドが作品展 自由が丘のギャラリーで

「DANIELA MARIBEL」で特に男性からの注文が多いという「スニーカー」刺しゅう(写真は作品例)

「DANIELA MARIBEL」で特に男性からの注文が多いという「スニーカー」刺しゅう(写真は作品例)

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 自由が丘北口のギャラリー「KIAN art gallery(キアン アート ギャラリー)」(目黒区自由が丘1、TEL 03-5731-6980)で現在、ハンドメード刺しゅうブランドDANIELA MARIBEL(ダニエラ・マリベル)の作品展「縫い目の魔力」が開かれている。

新作「ウルトラクロスステッチ」(写真)は豊かな色彩感と質感が目を引く

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 デザイナーのダニエラ・マリベルさんは1989年アルゼンチン生まれ。幼少期に家族のルーツである日本に移住し、2012年文化服装学院ファッション高度専門士科卒業。小学生のころから自分の洋服もリメークするほど「ものづくり」が大好きだったダニエラさんは2014年、本格的に活動を始めた。

 「心を込めて作ったものは人の心を動かす」をコンセプトに個人オーダーの刺しゅう作品や衣装作品を手掛けるダニエラさん。日本の最新ファッションを発信する「東京コレクション」(2014年)にも参加し、コラボレーションアーティストとして円谷プロダクション公認のもと、ウルトラマンのキャラクターをモチーフにした衣装を発表するなど注目を集めている。 

 同ブランドは、そのカラフルなデザインとステッチワークが特徴。「アルゼンチンの街並みや家族のルーツである沖縄の紅型(びんがた)染めなどにも自然と影響を受けている」と話すダニエラさんの感性が光る。通常の作品は「リアルクローズ」がメーンだが、同展では素材や技法を変えた実験的な作品も展示する。

 会場の壁面に飾られた壁掛け「ウルトラクロスステッチ」は、ダニエラさんが「刺しゅうに刺しゅうを重ねた」と話す渾身の作品。張り材に刺しゅうを施したソファと併せ、豊かな色彩感と質感を表現している。

 クロスステッチをメーンに何種類ものステッチを施した洋服類は、自身が撮影した写真をプリントしたTシャツに刺しゅうを施したもの(8,000円~)や、シャツ(2万7,000円~)、靴下(2,000円)など。会場ではオーダー刺しゅうの注文も受け付け、「男性からの注文が多い」というスニーカー作品も展示している。

 刺しゅう糸、毛糸、手縫い糸、ウーリー糸など質感の異なる糸を組み合わせたアクセサリーパーツ「カクタス」(3,000円)は、ピアスやブローチ、ネックレスなどにも使え、同展初日から人気を集めているという。ガラスビーズや天然石を刺しゅうしたブローチ、リング、ピアス、イヤリング(各3,000円~)などもそろえる。(以上、全て税別)

 個人オーダーの場合、刺しゅうを施すのは主にシンプルなデザインや素材で作られた既製品。ダニエラさんは特にデザイン画は描かずに刺しゅうするため、「元は既製のものでも、同じものは2つとない『オンリーワン』になる」と話す。注文客の中には作品を「お守り」のように身に着けていると話す購入客もいるといい、「カラフルな刺しゅうで元気になってくださるのはうれしい。(当展で)それぞれのオンリーワンに出会っていただけたら」とも。

 開催時間は12時~18時。7月26日まで。

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