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自由が丘に仏チョコレートブランド「シャポン」日本1号店 初のカフェ併設

シャポンさんによる独創的なパッケージデザインも目を引くボール型ショコラ「プラリネアガーツ」

シャポンさんによる独創的なパッケージデザインも目を引くボール型ショコラ「プラリネアガーツ」

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 自由が丘北口に仏老舗チョコレートブランド「CHAPON(シャポン)」の日本1号店「シャポン自由が丘店」(目黒区自由が丘)がオープンして1カ月が過ぎた。

ビーントゥバーの第一人者、フランス人ショコラティエのパトリス・シャポンさん(写真左から2人目)

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 カカオ豆の買い付けから調合、焙煎(ばいせん)、成形までの製造工程を一貫して行う「ビーントゥバー(Bean to Bar)」の第一人者として知られるフランス人ショコラティエ、パトリス・シャポンさんによる同店。これまで常設店は仏パリの4店舗のみで、日本では百貨店への期間限定出店はあったが、本国以外での常設店は同店が初となる。

 シャポンさんは英バッキンガム宮殿のプリンセス専属パティシエ、グラシエ(アイスクリーム職人)を経て、24歳の時にショコラティエに転身。1986年にパリで「シャポン」を創業し、世界最大のチョコレートの祭典「サロン・ド・ショコラ」では2007年、2011年にグランプリ、昨年は最優秀タブレット賞を受賞している。

 シャポンさんは自ら世界中のカカオの産地を回って「その年、その土地、その場所でしか見つからないカカオ」を探し、改良したアンティークのカカオロースターを備えた自社工場でチョコレートを製造する。同店を運営するパックアーツ(渋谷区)によれば、「タブレット、ボンボンショコラに使うチョコレートだけでなくプラリネも自ら作るショコラティエは世界でも数少ない」という。

 場所はヒルサイド通りの路面店。店内には焙煎したカカオ豆とチョコレートが試食できるコーナーや、ブランド初という食べ比べが楽しめるカフェ(10席)を併設する。

 同ブランドのテーマ「旅するショコラ」を代表するのが、ビーントゥバーによる「タブレット」(常時約20種類、平均価格2,300円)。スモーキーとフルーティーなアロマが特徴の「エクアドル75%」、ミルクカカオに大粒のヘーゼルナッツを合わせた「ピエモンテ産ヘーゼルナッツ」などをそろえる。

 そのほか、サロン・ド・ショコラでグランプリを受賞した「ボンボンショコラ」、自家製プラリネの表面を薄いホワイトチョコレートでコーティングし、その周りを花柄などのプリントを施した「プラリネアガーツ」、可愛らしいクマをかたどった「ウーソンプラリネ」などがある。

 現在はアソートタイプのチョコレートボックスを数多く取りそろえるが、今後は1個ずつのバラ売りも予定。自家製クーベルチュールでコーティングしたオレンジピールチョコレート「エギュイエット・オランジェ」などの新商品も順次展開していくという

 カフェメニューは、同店お薦めのボンボンショコラがセットになった「ショコラ3種食べ比べセット」(ドリンク付き、1,300円)、各産地のカカオの味が楽しめる「ムース・オ・ショコラ」(520円~)など。

 ここ数年、同店と同じビーントゥバーを手掛けるチョコレート専門店が増えているが、同社取締役の五味敏行さんは「シャポンさんはビーントゥバーのパイオニアであり、ショコラティエとしても30年のキャリアがあるのが(他店との)大きな違い」と話す。「日本の中でも『パリ』に近いイメージのある街として自由が丘に出店した。パリ本店にもないカフェの併設は彼の悲願でもあった。チョコレート界の大御所・シャポンのチョコレートを気軽に楽しんでいただけたら」とも。

 営業時間は11時~20時。

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