オーダーメードで「シャッターアート」-絵の測り売りサイトが新サービス

画家と地域ボランティアの合作で完成した「シャッターアート」

画家と地域ボランティアの合作で完成した「シャッターアート」

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 絵の測り売りサイト「ART-Meter(以下、アートメーター)」のリアルショップ「アートメーター 自由が丘店」(目黒区自由が丘2、TEL 03-5726-0543)で、登録画家が現地に出張してライブペイントを行うシャッターアートのオーダーメードサービスを始めた。

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 現在1,200人以上の画家が登録する「アートメーター」は、プロ・アマチュアを問わず登録画家自身が決めた「1平方センチ=5円~」の単価で、作品の面積に応じて絵画を測り売りするECショップ。作品の一部は自由が丘店で実際に見て購入することもできる。

 同ECショップでは、完成作品の販売以外にも、利用客が好みの画家に自画像などオリジナル作品を注文できる「オーダーアート」サービスを行ってきたが、今回の新サービスは「アートを通して街を活性化する」をコンセプトに、シャッターアート依頼主の地元ボランティアの参加を前提とした地域住民参加型アートビジネスとして展開していく。

 シャッターアートのきっかけは、絵を買い求めに同店を訪れた利用客との会話から生まれた。同店担当の冨田かこさんは「近く開業されるカイロプラクティックのオーナーから店に飾る絵のご相談を受け、『今までの堅苦しいカイロのイメージを変え、子どもたちも気軽に遊びに来られるような癒しの空間を作りたい』といった熱い思いをお聞きするうち、新装開店するのであれば店舗のシャッターに絵を描いてみたら面白いのでは-そんな話で盛り上がったことからスタートした企画」と話す。

 同サービス第1号となったのは、東急東横線・大倉山駅の商店街にある「カイロプラクティック プレイス TAKUMI」(横浜市港北区)の店舗シャッター。画家・KARAGONさんが下絵と仕上げを担当し、地元の大綱中学校、港北高校の美術部の生徒たちが色塗りに参加、そのほか地域の協力なども得て約3日間の作業で完成させた。

 作品のテーマは「ぬくもりのある手」。同店近くに保育所や幼稚園などがあることから、動物など明るい雰囲気にしたいという依頼主・中村貴博店長のリクエストで、1匹のクマがカイロプラクティックを意味する「手」をかたどった木々に囲まれて気持ちよさそうに眠る姿を描いた。

 制作に参加した画家や学生たちからも「楽しかった」と好評で、「これからもアートを通じて、地域に根ざすまちおこし企画を積極的に行っていきたい」(冨田さん)とも。

 自由が丘・リアルショップの営業時間は12時~20時。水曜定休。

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