アートユニット「淀川テクニック」が東京初個展-河川敷のゴミで作品制作

「ジョグジャカルタのアロワナ」(2008年) 
淀川テクニック
素材:ミクストメディア courtesy of the artist and YUKARI ART CONTEMPORARY

「ジョグジャカルタのアロワナ」(2008年) 淀川テクニック 素材:ミクストメディア courtesy of the artist and YUKARI ART CONTEMPORARY

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 学芸大学駅東口エリアにあるギャラリー「YUKARI ART CONTEMPORARY」(目黒区鷹番2、TEL 03-3712-1383)で10月31日より、「淀川テクニック 『ダイアモンドダスト』展」が開催されている。

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 「淀川テクニック」は、大阪・淀川の河川敷を主な活動場所として周辺に落ちているゴミや漂流物などを使って作品を制作するアートユニット。1976年岡山生まれの柴田英昭さんと、1977年熊本生まれの松永和也さんは共に大阪文化服装学院を卒業、2003年にユニットを結成した。

 「淀テク」の魅力は、「元のゴミの姿からはまるで想像もつかない造形物を作り上げる」(同ギャラリー)大胆なパフォーマンス。淀テクは淀川だけでなく国内外にも赴き、その土地ならではのゴミや人々との交流を楽しみながら行う「滞在制作」も得意としている。

 同展では、活動場所である淀川をモチーフにした写真と立体を組み合わせたギャラリーサイズの作品を中心に、昨年インドネシアで滞在制作した全長6.5メートルの大作「ジョグジャカルタのアロワナ」(写真)の映像なども展示する。同作品は、今春インドネシアで開催された日本のカルチャーシーンを代表する現代アーティストが参加した美術展「KITA!」で展示され、同ミュージアムのパブリックコレクションとなっている注目作品。

 東京では初開催となる同展について、淀テクは「今回の作品は、淀川の雰囲気をスペースの中に凝縮したものとなっている。使用したゴミ、写真との組み合わせ方もさまざまだが、作品の背景にある『淀川の臭い』をかいでいただけたら」と話す。

 営業時間は、水曜~金曜=11時~19時、土曜=11時~20時。最終日は17時まで。日曜~火曜休廊。11月29日まで(ただし11月20日~26日=「東京コンテンポラリーアートフェア2008」出展のため休廊)。

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