自由が丘の古書店店主が大学講師に-産能大と商店街のコラボ授業で

産能大と自由が丘商店街の提携授業「自由が丘イベントコラボレーション」を受け持つ、古書店店主の西村康樹さん(写真左)

産能大と自由が丘商店街の提携授業「自由が丘イベントコラボレーション」を受け持つ、古書店店主の西村康樹さん(写真左)

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 産業能率大学経営学部(世田谷区等々力6)は4月21日、自由が丘商店街振興組合(目黒区自由が丘1)とのコラボレーション授業を開講し、同大兼任講師に就任した本格古書店「西村文生堂」(目黒区自由が丘2)代表の西村康樹さんが初授業を行った。

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 「街から学ぶ経営学」をうたう同学部は、今年度より都市型ビジネスを学ぶことを目的とした体験・体感型授業「自由が丘イベントコラボレーション」を企画。授業は、同組合が主催する自由が丘の2大イベント「スイーツフェスティバル(5月実施)」「女神まつり(10月)」の運営スタッフの一員として学生自ら参加することで、イベントの企画から運営までを実践的に学べるのが特徴。

 授業とイベント実習指導を担当する西村さんは、隔年発売の「自由が丘オフィシャルガイドブック」編集長として、自由が丘の街や歴史、文化にも詳しいことから今回の起用が決まった。

 教壇に立った西村さんは、約50人の学生を前に自由が丘の街並みやイベントの画像を交えながら「なぜ自由が丘が近年『住みたい街』として多くの人から選ばれるようになったのか」について解説。100年ほど前にはわずか60戸の農家しかなかった村が「自由が丘」と呼ばれるようになった経緯や、商店街の画期的な取り組み、低予算でイベントを成功させる秘訣など「自由が丘の街のブランド力」を作り上げた数々のエピソードを披露した。

 経営学部マーケティング情報コース3年の入江是徳さんは「ガイダンスで西村先生の話を聞き、街のイベント作りに興味を持って受講を決めた。今日の授業で、イベントは街にとって大事なものだと感じた」。同コース3年の佐野晴香さんは「今までおしゃれな街というイメージだったが、街の歴史を知って印象が変わった。型破りなことをやってきた自由が丘だけに、これからの授業が楽しみ」と期待を寄せていた。

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