プロダクトブランド「gung(ガング)」を手掛けるギンガミ(目黒区平町1)が販売するペットボトル専用ディスペンサー「RBG - Reuse Pet Bottle Dispenser」が話題を集めている。
「RBG - Reuse Pet Bottle Dispenser」、写真は「For Cola(レッド)」を装着したところ
飲み終えた市販の500ミリリットルペットボトルに台所用洗剤やシャンプー液を入れて同商品を飲み口部分に装着すると、洗剤やシャンプーのボトルとしてペットボトルを再利用できるもの。使用済みペットボトルはリサイクルのためラベルをはがすことが多いが、ラベルを残したままリユースすることで「パッケージをインテリアとして何度も楽しんでもらえる、新しいタイプのリユース商品」として提案する。
「この商品が生まれたきっかけは、3月11日の東日本大震災だった」と振り返るのは、同社の光山千絵社長。これまで同社は、大人が楽しめるおもちゃを作りたいと「玩具」から名付けたブランド名「gung」として、指輪型のUSBフラッシュメモリー「memoring(メモリング)」、顔文字回転印「kaoiro(カオイロ)」など、ユーモアあふれるヒット商品を生み出してきた。
「震災を経験したことで、私たちも人の役に立てるものを作りたいと強く思うようになった」ころ、震災後ペットボトルのふたの生産が追いつかないというニュースを耳にした。「何か代わりになるものはないか、もし代わりにならなくても閉鎖的になってしまった気持ちに潤いを与えられるような、『gung』らしい楽しいエコ商品が作れないかと考えていた時に生まれた」
ターゲットは、一人暮らしの学生や主婦。カラーは「For Cola(レッド)」「For Sports Drink(ブルー)」「For Tea(グリーン)」の3種類をそろえるが、「今後はカラーバリエーションを増やしていきたい」とも。価格は各367円。同社オンラインショップで販売している。