東横線・都立大学駅前の「Quantum Gallery & Studio(クァンタムギャラリーアンドスタジオ)」(目黒区中根2)で7月21日、絵本がテーマのアートイベント「虹祭 NIJISAI 2012」が始まった。
イベント期間中のワークショップ「絵本×写真 お散歩写真でオリジナル豆本作り」イメージ
主催は絵本専門店「ニジノ絵本屋」(目黒区八雲1、TEL 080-6700-2971)。2011年にオープンした同店は、オーナーの石井彩さんがセレクトした子どもから大人まで楽しめる国内外の絵本をそろえ、若手絵本作家の作品紹介にも力を入れている。2坪の小さな店舗ながら、店内には絵本作家らによるイラストや木版画を常時展示し、子どもたちが座って絵本を読めるスペースも設けた。同店スタッフが出張する「絵本読み聞かせ」などにも取り組んでいる。
約20組のアーティストが参加する同展では、絵本作家の小山友子さん、のぐちあやのさん、もりながあけのさん、NONKI BOOKSさん、はらぺこめがねさんによる「7つの絵本原画展」をはじめ、カメラマンや消しゴム版画家らが絵本をイメージして制作した作品展「7つの絵本の種」、同展関係者がお気に入りの絵本をコメント付きで紹介する「みんなの絵本紹介」を展示する。
「普段はあまり目にすることのない原画と絵本を見比べていただいたり、絵本の紹介などをじっくり読んでいただいたりすることで、『今度この絵本作家の本を読んでみよう』『昔こんな絵本もあったね』など来場者の皆さんに会話のきっかけが生まれる場になれば」と石井さん。会期中の週末は、会場で絵本の販売も行う。
期間中、絵本に関連したワークショップなども予定。主な内容は、7月28日は絵本作家もりながさんによる「紙芝居」、7月29日は写真家の和気徹也さんと作る「絵本×写真 お散歩写真でオリジナル豆本作り」、8月4日・5日は各日10組のアーティストが虹と絵本をテーマにした作品を販売するクラフト市「虹バザー」など。
「縁あって都立大学に絵本専門店を出店し、地域の協力店と連動しながらこうしたアートイベントが開催できることになった。お客さまへの感謝とともに、絵本を通してアートに触れていただく機会を提供したい」とも。
営業時間は10時~18時。8月5日まで。イベントプログラムの詳細や申し込みはホームページで確認できる。