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圓融寺で「除夜の鐘」プロジェクションマッピング、一般参加・鐘つきも

国の重要文化財指定の「釈迦堂」に3D映像を投影する圓融寺「除夜の鐘 プロジェクションマッピング」(写真は投影イメージ)

国の重要文化財指定の「釈迦堂」に3D映像を投影する圓融寺「除夜の鐘 プロジェクションマッピング」(写真は投影イメージ)

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 碑文谷の「圓融寺(えんゆうじ)」(目黒区碑文谷1)で12月31日、同寺の建物に映像を投影するイベント「除夜の鐘 プロジェクションマッピング」が行われる。

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 碑文谷の閑静な住宅街にある同寺は、平安時代に創建されたと伝えられる天台宗の古刹(こさつ)。毎年大みそかには、除夜の鐘つきの一般参加者を受け付け、好評を集めている。

 「寒い夜に除夜の鐘を待つ参拝者の方々のために」と企画された同イベントは、建築物などの立体物に映像を投影する空間演出「プロジェクションマッピング」を用いる。今年9月に行われた東京駅丸の内駅舎保存・復元完成祝いイベントで話題になった手法で、建物の形状に合わせた投影によって、建物が動き出すような映像表現ができる。

 投影対象となるのは、室町時代の木造建築で国の重要文化財に指定されている「釈迦堂」と、目黒区指定文化財の「仁王門」の2カ所。

 釈迦堂正面に投影されるのは、地元の幼稚園や小学校の子どもたちによる絵や3Dモデルを使った「3Dプロジェクションマッピング」映像がメーン。幅約11メートル×高さ約10メートルサイズで展開する。仁王門・背面には、ツイッターやフェイスブックで募集した奉納メッセージを、テキストストームと呼ばれる2Dプロジェクション手法で「風に漂うように」表示するという。

 同イベントを企画したメディアアートプロデューサーの町田聡さんは、子どものころ境内でよく遊んだといい、「釈迦堂や仁王門は私の感性に大きな影響を与え、大学では古美術研究を学んだほど。室町初期の木造建築として素晴らしいフォルムの釈迦堂は見ているだけで落ち着く」と話す。

 プロジェクションマッピングは今年話題の技術としてさまざまなイベントで取り上げられているが「円融寺ではそのような流行に左右されず、地域に根付いた催しものとして除夜の鐘を引き立てる『暮れの風物詩』にしたいと企画した。来年以降も続けていければ」とも。

 投影時間は22時~23時30分(予定)。「除夜の鐘」参加受け付けは、鐘楼前で22時30分から整理券を配布する(108打限定、なくなり次第終了)。

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