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自由が丘に高知発洋菓子店-地元食材で作る「野菜+フルーツ」ケーキ好評

オレンジ色を基調としたファサードが目を引く「マンジェ・ササ 自由が丘店」

オレンジ色を基調としたファサードが目を引く「マンジェ・ササ 自由が丘店」

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 奥沢6丁目交差点近くに5月11日、パティスリー「マンジェ・ササ 自由が丘店」(世田谷区奥沢5)がオープンした。

高知県産のミョウガやショウガ、グレープフルーツを組み合わせた「みょうがとしょうがのタルト」

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 マンジェ・ササ(高知県高知市)は、四万十町出身のオーナーシェフ・笹垣朋幸さんが県内をメーンに展開するパティスリー&レストラン。今年3月、東京駅前の商業施設「KITTE(キッテ)」に東京初出店。さらに「スイーツ激戦地で勝負したい」と出店を決めた自由が丘店は、フランス菓子をベースに高知直送の食材をふんだんに使ったフレッシュケーキを中心にラインアップする。

 出店場所は学園通り沿いの路面で、店舗面積は20坪。テラス席を含む10席のイートインスペースも設け、常時約15種類のフレッシュケーキ、キッシュ、サブレやフィナンシエなど約50種類の焼き菓子、地元特産品も一部そろえる。

 高知県産食材にこだわった洋菓子作りは数年前、笹垣さんが自身の料理スタイルに悩んでいた時、山形のイタリアン「アル・ケッチァーノ」のオーナーシェフ・奥田政行さんと出会ったのがきっかけだという。地域の生産者と向き合い、地場食材を生かした料理を提案して地域活性を実践する奥田さんの志を学んだことで、「地元高知は過疎化や高齢化が進み、農産物の生産高も減少していた。地元生産者のための洋菓子を作りたい、高知の第一次産業を盛り上げたいと考えるようになった」と話す。

 スタッフとともに高知県内の産地や生産者を訪ね、同県特産のユズや文旦、クリ、トマト、ミョウガなどを食材として取り入れたスイーツをそろえる同店。中でも人気メニューは「野菜+フルーツ」味のフレッシュケーキで、笹垣さん「おすすめ」は「みょうがとしょうがのタルト」(504円)。スライスしたミョウガ、ミョウガジャム、ショウガ風味のレアチーズ、グレープフルーツを組み合わせた。

 「野菜のえぐみ・苦み、果物やケーキの糖質・脂質は相反するが、これが口の中で不思議と調和する。アルコールにも合うので『大人のためのケーキ』としても楽しんでもらえたら」。そのほか、「エメラルドメロンのショートケーキ」「わさび菜と文旦のタルト」(以上504円)なども。

 「東京の人たちに『高知に行ってみたい』と思ってもらえるよう、スイーツを通して高知の情報発信をしていきたい」とも。

 営業時間は10時~19時。

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