奥沢に6月15日、コーヒー専門店「ITTA COFFEE okusawa(イッタ コーヒー オクサワ)」(世田谷区奥沢3)がオープンした。
白と黒を基調としたファサードが目を引く「ITTA COFFEE okusawa」
店主でバリスタの松浦真吾さんは大手飲料メーカーで商品開発およびマーケティング責任者を務めた経験を持つ。世界各地のコーヒー豆を扱ってきたが、「よいコーヒー豆を選んでも、商品の製造過程でどうしても鮮度が落ちていく。入れたてのおいしさを毎日気軽に飲める価格で提供したい」と開業を決意した。
目黒線・奥沢駅前の自由通り沿いの旧「迎茶」跡の路面で、店舗面積は40平方メートル。白と黒を基調としたシックな店内は1階がカウンター席=4席、2階はセルフスタイルのテーブル席=12席。
コーヒー豆は全てトレサビリティーが生産農家まで明確なシングルオリジンコーヒー。グアテマラ、メキシコ、エルサルバトルなどの中南米、ケニアなどのアフリカ、アジア・オセアニアの各エリアからセレクトした約12種類を常時ラインアップ。松浦さんがハンドドリップする姿が見られるオープンカウンターには、焙煎(ばいせん)前の薄緑色の「生豆」と、中いり・深いりした「焙煎豆」を並べ、客の好みなどを聞きながらコーヒー選びをアドバイスする。
自家焙煎コーヒー豆(焼き上がり200グラム=900円~)は電気式の熱風式ロースターで焙煎。基本となる「焼き具合」の好みを細かく設定することが可能で、深さや酸味など客のリクエストに合わせてアレンジする。
店内で提供するハンドドリップメニューは、オリジナルブレンドコーヒー(3種類=380円)、プレミアムシングルオリジンコーヒー(400円~)、オリジナルとシングルのラインアップから2杯選んで飲み比べができるセット「テイスティングコーヒー」(560円~)、カフェオレ(460円)。2杯目以降の注文は1杯につき半額で、コーヒー豆購入客は200円引きで提供する。
そのほか、エスプレッソ(280円)、キャラメルマキアート(460円)、アイスコーヒー(380円)、イタリアンオーガニックソーダ各種(580円)などもそろえる。
オープンから約1カ月がたった。地元住民をメーンに平日は豆売り、週末は夫婦やファミリーの利用が見られるという。「奥沢はコーヒー文化が根付いていて、お客さまもゆとりのある方が多い印象を受けた。気軽に立ち寄ってもらい、コーヒーのおいしさにはまってもらえたら」と松浦さん。今後はコーヒー教室などの開講も予定する。
営業時間は10時~19時。月曜定休。