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奥沢にスペシャルティコーヒー専門店-全席ソファのカフェスペースも

スペシャルティ・グレードのコーヒー生豆をじか火式焙煎釜で提供する「クラウド・ナイン」オーナーの中根大志さん・留美さん夫妻

スペシャルティ・グレードのコーヒー生豆をじか火式焙煎釜で提供する「クラウド・ナイン」オーナーの中根大志さん・留美さん夫妻

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 奥沢に6月25日、スペシャルティコーヒー専門店「CLOUD NINE(クラウド・ナイン)」(世田谷区奥沢6、TEL 03-3702-2027)がオープンした。

コーヒーを飲みながら音楽や読書も楽しめる「クラウド・ナイン」カフェスペース

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 会社員とスタジオミュージシャンの二足のわらじの傍らカフェ巡りが趣味で、これまで全国900店を超えるカフェを訪れた経験を持つオーナーの中根大志さん。「北欧インテリアも好きで興味深いカフェも多かったが、良い音楽、インテリア、おいしいコーヒーのすべてがそろう店は少なかった。いつか自分でそんな店が作れたらと、漠然とした目標は持っていた」と振り返る。

 開業を決意したのは、現在世界に5%ほどしか流通していないという良質で貴重なコーヒー豆・スペシャルティコーヒーを取り扱う「珈琲工房 HORIGUCHI」(世田谷区)のコーヒーとの出合いだった。その香りと味に感動した中根さんは、同社・堀口俊英さんが主宰するセミナーに妻の留美さんと通い、専門知識やテイスティングのトレーニングを重ねた結果、その努力と実力が認められて異例の早さで修了。堀口さんが国内外で展開するLCF(Leading Coffee Family)加盟店として同店開業にこぎ着けた。

 等々力通りに面した路面店で、店舗面積は57平方メートル。店内には、一度に5キロの豆が焙煎(ばいせん)できるじか火式焙煎釜を置く。「最近は半熱風式や電気式のものが増えているが、どこか平均的な味になりやすい。じか火式は各コーヒー豆のキャラクターや甘み、酸味、コクなどを明確に打ち出せるのが強み」。豆は必要な分だけ毎日焙煎し、湿度と鮮度維持のため冷蔵ショーケースで保管している。

 コーヒー豆は、SCAA(アメリカ・スペシャルティ・コーヒー協会)の基準で100点満点中80点以上を獲得したスペシャルティ・グレードのもので、ケニアやエチオピア、タンザニアなどの東アフリカ、グァテマラ、パナマ、コスタリカなどの中南米から常時7~8種類の旬の焙煎豆をそろえる。価格は、ストレート・ブレンドとも200グラム=1,050円~(時期や生産農園に応じて変動)。

 同店には、中根さんこだわりのカフェスペースを併設。北欧テイストのインテリアに15席のソファ席でゆったりとした空間を作り、自前の米・アルテック・ランシング社製のスピーカーを設置して音にもこだわった。メニューは、常時3種類のブレンド・ストレート各種(577円)、おかわりコーヒー(300円)、アイスコーヒー(577円)などのほか、コーヒーゼリー(577円)やロールケーキ(367円~)などのスイーツも。

 「カフェスペースは『試飲』の役割もあるが、ぜひ自宅の部屋の感覚で何時間でもくつろいでもらえたら」と中根さん。7月中旬からは季節のブレンドコーヒー、紅茶メニューなどの提供も予定する。

 営業時間は11時~20時。水曜定休。

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