自由が丘南口に羊毛フェルト教室＆ショップ「TeyneyFelt（テイネイフェルト）」（目黒区自由が丘1、TEL 03-6421-2513）がオープンして約3カ月が過ぎた。

「TeyneyFelt」羊毛フェルト教室の作品例から、ポーチ、コースター、トレイ、ボールペンカバー

　代表の横井佐恵子さんは2000年から羊毛フェルトを使った創作活動を始め、布やレース、ビーズなどとコラージュした作品で個展やグループ展に参加。2005年に自宅で羊毛フェルト教室を開いたところ、当時はまだ羊毛フェルト作家が少なかったことからネットや口コミで広がりを見せ、初心者から講師養成レベルまで幅広い講座内容で好評を集めてきた。

　「生徒が通いやすい場所で雑貨の店も多く、手芸やものづくりが好きな方が多い街に教室を開きたい」と自由が丘への移転を決め、ビルの一室に今年4月開校。国内外メーカーの羊毛をそろえるセレクトショップも併設し、室内はアンティークの木製什器で落ち着いた雰囲気に仕上げた。教室・店舗面積は50平方メートル。

　教室は、専用針で羊毛を引っかけるように絡めて形を作る「ニードル」、水分を含ませた羊毛を手で伸ばしていく「シート」のテクニックをベースに、作品モチーフ、レベル別に約40講座を設定。初級クラス以上の人気コースは、動物モチーフづくりの基本が学べる「ニードル 動物・子やぎコース」や、ストラップやピアスを作る「ニードル 雑貨コース」、図面づくりから学ぶ「シート＆ニードル 型紙制作ポーチコース」など。各コース全6回で、料金は3回＝1万1,000円～（材料費込み）。

　ショップでは、80色以上とカラーバリエーションが豊富な「カラー羊毛」（5グラム前後＝90円）と「マーブル羊毛」（同100円）をメーンに、色をミックスした「オリジナル羊毛」（同300円）、季節に合わせた「アソートセット」（5～7色＝500円）などをラインアップ。初心者でも作業しやすいと好評な「オリジナルマット」（300円～）などの道具類、輸入リボンなど関連アイテムも販売する。

　羊毛フェルトは「粘土」のように繊維を固めて成形していくため、色や形も自由に作れる楽しさがあるという。「これまで手芸に苦手意識があった方でも、羊毛は何度でもやり直しがきくことから『ストレス発散になる』『癒やされる』とその楽しさにはまってしまう方も多い」と横井さん。

　元受講生で、現在は教室・店舗運営に携わる矢野由紀子さんは「教室では必要なテクニックは教えるが、それぞれが作りたい形や大きさなど自由にデザインして作品作りに取り組めるのが魅力。より多くの人に楽しさを知ってもらえたら」とも。

　そのほか、入会金不要・材料費込みで受講できる単発レッスン（同4,100円）もあり、8月は小学1年生～高校3年生を対象にフェルトソープやモビールを作る「夏休み子ども教室」（1,750円）、大人向け「ワインとコラボレッスン・ペンギン編」（4,500円）などの特別講座も予定。

　営業時間は11時～18時（イベントレッスンは19時～）。水曜～金曜定休。