環八通り沿いにある家具・生活雑貨のデザインセレクトショップ「D&DEPARTMENT TOKYO」(世田谷区奥沢8、TEL 03-5752-0120)は現在、企画展「Long life design of Coca-Cola」を開催している。
コカ・コーラのロングライフデザインに迫る企画展「Long life design of Coca-Cola」会場エントランス
1960年代に「世界に通用するスタンダードを」と情熱を込めて生み出された日本メーカーの定番商品を復刻再販売する、D&DEPARTMENTと異業種メーカーによる合同プロジェクト「60VISION」ブランド。その一つで、石塚硝子(愛知県岩倉市)が手掛ける「アデリア60」の人気シリーズ「ルックコーラグラス」と、コカ・コーラ社とのコラボレーションを記念して同展が企画された。
ルックコーラグラスは1960年代後半、コカ・コーラを飲むことがトレンドだった時代に開発されたグラスウエア。「ガラスの輝きを最大限に表現する」ため、大胆で深いヨーロッパモダンな彫刻を施したデザインが特徴で、コカ・コーラと共に人気を集めた。一時生産を中止していたが、2004年に「アデリア60」シリーズとして復刻、毎年限定色のコーラグラスを販売してきた。
同シリーズ10年を迎えた今年発売したのが、コカ・コーラのシンボルともいえるコンツアーボトルから生まれた限定色「ジョージアグリーン」(2,625円)。両社の創業からのガラス瓶回収活動が形となったもので、リサイクルの役目を終えたコカ・コーラのコンツアーボトル100%を原料としたもの。今年7月の発売から同店で人気を集めているという。
同展では「コカ・コーラ」のロングライフデザインに注目。ブランディングやクリエーティブな部分にフォーカスを当て、ブランドの背景にあるメーカーとしての環境意識にも注目。歴代のコーラグラスも展示し、コンツアーボトルからルックコーラグラスが生まれた経緯も見せる。
「これまでコカ・コーラを『プロダクト』を通して見ることはあっても、今回のように『デザイン』の観点から見たことがないという方も多いのではないか。同ブランドが時代によって変えてきた部分、守りながら変えなかった部分とは何かを感じ取ってもらえたら」と阿部里奈店長。
期間中、同展と連動したトークセッション「清田美佐子 (Coca-Cola)×佐々木崇也(aderia60)×ナガオカケンメイ」(8月18日、15時~17時)も開催する。事前申込制で定員80人。サイトまたは電話で受け付ける。
そのほか、同店ダイニングでコカ・コーラを注文すると同グラスでドリンクを提供、同展記念コースターを進呈する。
営業時間は12時~20時。水曜定休。8月20日まで。