自由が丘商店街振興組合は10月1日、ミドリムシ商品を開発するベンチャー企業ユーグレナ（文京区）とのコラボレーション企画で、同社が開発・販売するミドリムシを使った期間限定オリジナルメニューの提供を始めた。

　ユーグレナとは「ミドリムシ」の学名で、動物と植物の両方の性質を併せ持つ「藻の一種」。同社が2005年、沖縄・石垣島で屋外大量培養に成功した石垣産ユーグレナは、ビタミン類やミネラル、必須アミノ酸、DHAなど59種類の栄養素を豊富に含んでいる。

　ミドリムシを通じて食糧・環境問題の解決を目指す同社の理念に、街に緑を増やす環境活動「自由が丘森林化計画」に取り組んできた同組合が賛同。ミドリムシを使ったコラボメニューを提供するのは昨年に続いて2回目となる。

　ミドリムシ粉末に有機栽培の大麦若葉やアシタバを加えた青汁タイプの粉末食品「ユーグレナ・ファームの緑汁」は抹茶に近い風味と色合いが特徴で、これをベースに開発したメニューはベーグルやパスタ、お好み焼き、カレー、パウンドケーキ、カクテルなど計17品。

　今回初参加の糀（こうじ）専門店「古町糀製造所 自由が丘店」が提供するのは、「糀ユーグレナ豆乳」ドリンク（ホット、アイス＝420円）。今回、米を原料とする糀とミドリムシは相性がいいことがわかったという。「さらに豆乳を加えることで健康志向に敏感な自由が丘エリアのお客さまのためのドリンクが完成した。糖分未添加だが、冬はホットで飲むと糀本来の自然な甘みがより引き立つ」と同店舗統括担当マネジャーの壷屋佳子さん。ノンシュガー・ノンアルコールドリンクとして幅広い年齢層の購入を見込む。

　参加店舗は同店のほか、自由が丘スイーツフォレスト「ベリーベリー」、パン店「ブランジェ浅野屋 自由が丘店」「ジュノエスクベーグルカフェ 自由が丘本店」、「パスタバルMikiya's（ミキヤズ）」、「お好み焼き 嫩樹（どんきぃ）」、カフェビストロ「ポー・トロワ」、イタリア料理「SECOND CASA（セコンドカーサ）自由が丘」、タイ料理「クルン・サイアム×アティック×」、パティスリー「モンサンクレール」「自由が丘ロール屋」、バー「Bar Neverland（ネバーランド）の全12店。

　メニューの提供期間は各店とも6カ月間の予定。参加店舗とメニュー内容は同社ブランド「ユーグレナ・ファーム」ホームページで確認できるほか、情報を掲載した「自由が丘おいしい未来が体験できるMAP」を自由が丘インフォメーションセンター（受付時間＝10時30分～18時30分）、自由が丘駅構内などでも配布する。