環八通り沿いのセレクトショップ「D&DEPARTMENT TOKYO」(世田谷区奥沢8、TEL 03-5752-0120)で9月13日~15日、「ロングライフデザインを学んで旅をしよう」が開催される。
湯島「正一合の店 シンスケ」のとっくりで こだわりの日本酒・両関を楽しむ「わかりやすい酒場」(15日)
「ロングライフデザイン」をテーマに独自の視点を展開するD&DEPARTMENT全店で一斉に開く同イベント。それぞれの土地に長く続く「個性」「らしさ」をデザイン的観点からまとめた独自の観光ガイドブック「d design travel」をベースに、地元の名所・名店からゲストを招いての勉強会やスタンプラリー形式の観光地巡り、定番の土産品などを紹介する。
同店(東京店)は「東京を代表する社交場や交流拠点から東京らしい文化の楽しみ方を学ぶ」勉強会を3日間にわたって開講する。
1日目(13日)は「わかりやすい銭湯」(10時30分~12時)。都内に残る740あまりの銭湯の中でも創業100年を超える「稲荷湯」(北区)から、今も番台に座る女将の土本紀子さんを招き、普段あまり語られることのない「銭湯の仕事」「正しい入浴法」などを聞く。参加費は2,500円。年に一度交換するという同銭湯の木製桶(使用済み)と入浴券も付ける。
3日目(15日)は「わかりやすい酒場」(19時~21時30分)。酒屋として7代、居酒屋として4代続く老舗「正一合の店 シンスケ」(文京区)から現店主の矢部直治さんを招く。前半は「酒場とはどんなところなのか」「お酒のたしなみ方」などを学び、後半は交流会形式で、実際に店で提供している日本酒「両関」をとっくりで楽しむことができる。参加費は1,000円(1ドリンク付き)。キャッシュオンでフードやドリンクも用意する。
同会を企画した阿部里奈店長が取材で稲荷湯を訪れた際、タイルの張り替えを手掛ける職人さんは現在一人しかいないと知ったそうで、「人をつなぐ昔ながらの『社交場』を残すのが難しくなってきている」と悔しさをにじませる。「長く続く東京の社交場を楽しむヒントを、この勉強会を通して見つけてもらえたら」と期待を寄せる。
勉強会「d SCHOOL」への申し込みはホームページで受け付ける(定員に達し次第、終了)。