駒沢オリンピック公園中央広場(世田谷区駒沢公園1)で10月24日から、日本全国のご当地ラーメンが一堂に集まる日本最大級のラーメンイベント「東京ラーメンショー2014」が今年も開催される。
今年は駒沢に全46種類のラーメンが集結(写真は昨年時の会場の様子)
2009年にスタートし、今年で6回目を迎える同イベント。これまで「東京ラーメンショーだけでしか食べられない」ご当地ラーメンや有名店主によるスペシャルコラボラーメンが人気を集めてきたが、今年は過去最多となる全46種類のラーメンが登場。都道府県別では初めての参加となる広島、鹿児島、愛媛のご当地ラーメンや、新登場の「レジェンド」ラーメンなど全体の85%が新メニューとなる。
開催期間も過去最大の計11日間で、「第1幕(=10月24日~29日)」「第2幕(=同30日~11月3日)」の2部構成。出店数は全40ブース、前半・後半で総入れ替え(各20ブース出店)を行う。
同イベント実行委員長で、ラーメンデータバンク(目黒区)会長の大崎裕史さんによると、今回は景気の影響でラーメン店の人材不足が見られ、出店確保が難航。さらに各地で類似イベントも増えてきている影響からか、昨年の提供ラーメン杯数は19万杯と初めて前年を下回ったという。そこで、「毎回来場いただいているみなさんに多少マンネリ感もあるのではと考え新たに投入した」のが、期間限定の復刻ラーメン「レジェンド」ラーメン。
第1幕で提供するのは、1910(明治43)年に東京・浅草に誕生した日本初のラーメン店・来来軒(らいらいけん)の味を再現した「日本初の『醤油(しょうゆ)ラーメン』」。当時のレシピを元に、ミスター・ラーメンこと「せたが屋」の前島司さんが手掛けた一品。「昔の味はおいしかったとみなさんに言ってもらえたら」と前島さんも期待を寄せる。
第2幕は、今年4月に亡くなり「ラーメンの鬼」として知られた「支那そばや」店主・佐野実さんを追悼する「佐野実の醤油らぁ麺」。神奈川・鵠沼海岸でスタートした同店創業時の味を、佐野さんを師と仰ぐ弟子たちがレシピを元に復刻再現する。
期間中は全国から100店舗以上のラーメン店が参加し、複数店舗がタッグを組む形で大量杯数を提供する。有名店主によるスペシャルコラボでは、関東随一の大行列店「中華蕎麦(そば) とみ田×麺屋 一燈(いっとう)による「渡り蟹の白湯そば」など5品をそろえる。
「各店に『今年ならでは』のひと工夫をお願いしたので、過去に参加しているラーメン店でもその内容はかなり変わっている。スペシャルコラボもおいしいラーメンができあがった」と今回の内容に大崎さんも自信を見せる。また、チャーシュー増量などサービスメニューも多く見られるそうで、「食べるみなさんにはうれしい内容だと思うが、増量したことで何杯も食べていただけるかどうか思わず心配になるくらい(笑)」とも。
開催時間は10時~21時(10月29日・11月3日は18時まで)。雨天決行。入場無料。期間中のラーメン販売は全てチケット制で、1杯850円。前売り券はセブン-イレブンで販売中。参加ラーメン店やステージイベントについては公式サイトで確認できる。