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尾山台の民芸店で「初夏のガラス展」 次世代担う職人の作品も

「初夏のガラス展」より、「星耕硝子」伊藤嘉輝さんの作品

「初夏のガラス展」より、「星耕硝子」伊藤嘉輝さんの作品

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 東急大井町線・尾山台駅近くの民芸店「手しごと 尾山台店」(世田谷区等々力4、TEL 03-6432-3867)が現在、1周年記念企画「初夏のガラス展」を開いている。

民芸の流れをくむ次世代のガラス職人、「太田潤手吹きガラス工房」太田潤さんの作品

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 時代とともに失われつつある優れた日本の手仕事を守り育てる活動「手仕事フォーラム」(福岡県)代表の久野恵一さんがプロデュースし、昨年5月オープンした同店。現代のライフスタイルに合う「『民芸』を取り入れた暮らし」を提案し、各地の手仕事の中から「選び抜いた」品を紹介・販売している。

 日本各地の手仕事のガラスを集めた同展では、ガラス工芸において民芸の流れをくむ次世代のガラス職人3人と沖縄ガラスの作品を紹介。コップやワイングラス、皿、鉢、ピッチャーなどをそろえる。

 秋田「星耕(せいこう)硝子」の伊藤嘉輝さんは、ガラス工芸のパイオニア「倉敷ガラス」小谷真三さんの作風に近く、繊細なものづくりが特徴。ガラスの表面にゆるやかなライン「モール」を付けたものや、独特の色づかいの作品をそろえた。コップ=2,200円~、ロックグラス=2,700円~など。

 福岡「太田潤手吹きガラス工房」の太田潤さんは、倉敷ガラス・小谷さんに憧れてガラス工芸の道へ。沖縄で学んだ再生ガラスの技法をベースにしたおおらかな作風で、縁取りの美しい色合いなども目を引く。小鉢=2,600円~、中鉢=4,400円、一輪挿し=2,900円~など。

 和歌山「熊野本宮ガラス」の木下穰二さんは、沖縄ガラスを代表する「奥原硝子製造所」での修行を経て地元で独立。再生ガラスの技法をベースに、板ガラスを原料に電気釜を使うなど独自の手法も加えながら真摯(しんし)に作品を手掛けている。角底コップ、小鉢=2,000円前後など(以上、税別)。

 開業後初となる企画展を手掛けた同店担当の西村創太さんは「開店当初は30代前後以上の女性客が多かったが、次第に『こだわり』を持つ男性客も増えてきた」と振り返る。何度か店に足を運ぶうちに作品を気に入り、少しずつ買いそろえる客も多いそうで、「民芸に興味を持ち日常で使っていただけるのはうれしい。今後は企画展も充実させていきたい」とも。

 営業時間は11時~19時30分。火曜定休。5月24日まで。

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