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めぐろパーシモンで「復興支援コンサート」 友好都市・気仙沼ゆかりの音楽家ら出演

シンガー・ソングライター畠山美由紀さん(写真)は震災直後に故郷・気仙沼への思いをつづった詩「わが美しき故郷よ」をブログと雑誌で発表し、全国で大きな反響を呼んだ

シンガー・ソングライター畠山美由紀さん(写真)は震災直後に故郷・気仙沼への思いをつづった詩「わが美しき故郷よ」をブログと雑誌で発表し、全国で大きな反響を呼んだ

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 めぐろパーシモンホール(目黒区八雲1)大ホールで2月28日、「東日本大震災復興支援コンサート」が開催される。主催は目黒区芸術文化振興財団。

偶然にも震災前日に完成した気仙沼出身・在住のシンガー・ソングライターの熊谷育美さん(写真)の曲「雲の遥か」は被災地を中心に多くの人々の心に届き、今も愛されている

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 2011年の東日本大震災で沿岸部に大きな被害を受けた宮城県気仙沼市。毎年「目黒のさんま祭」にサンマを提供していたことが縁で2010年、目黒区と友好都市協定を結んでいる。震災以降、目黒区は復興支援課への職員の派遣やボランティアツアー、慰問コンサートなど、さまざまな復興支援活動を行ってきた。

 同財団めぐろパーシモンホール事業課の濱陽子さんは「今年3月で東日本大震災から5年目の節目を迎えるが、広く目黒区民の人々に被災地の皆さんの現状を知っていただきたい。これまで懸命に岩盤に爪を立て、血のにじむような思いで復興に取り組んできた東北の皆さんの思いを忘れないでいただきたい。そのような思いから今回のコンサートを企画した」と話す。

 コンサートには、復興支援の趣旨に賛同した同市出身のシンガー・ソングライター畠山美由紀さん、熊谷育美さん、フリーアナウンサーの生島ヒロシさんら気仙沼にゆかりのある人たちが出演する。

 プログラムは2部構成で、第1部は今回特別編成した気仙沼市民吹奏楽団とヤマハ目黒吹奏楽団による混成楽団コンサートのほか、気仙沼大島出身の童話作家・水上不二(みずかみふじ、1904-1965)の詩に曲を付け、同市立大島小学校児童の合唱でNHK「みんなのうた」で反響を呼んだ「アスナロウの木」合唱映像の上映を行う。

 生島さんの司会進行によるトークコーナーでは、同小元校長・菊田榮四郎さんをゲストに迎え、震災当時の写真などを交えながら困難な時期を乗り越えた子どもたちの様子などを話してもらう。第2部では、同郷だが今回が初共演となる畠山さんと熊谷さんによるコンサートを予定している。

 「目黒区民の皆さんや来場された皆さんに復興支援事業を周知・鑑賞してもらうことで、あらためて震災のことを振り返り、また相互の区民・市民にとって明日への糧や元気を与えるような一日を過ごしていただけたら」と来場を呼び掛ける。

 13時開場、13時30分開演。料金は1,000円(チケット収入の一部を被災地に寄付)。チケットは同ホールホームページ、専用電話(03-5701-2904、10時~19時)、チケットセンター窓口(同)ほかで取り扱う。

 そのほか、同館小ホールで「宮城県気仙沼市物産展」(27日=10時~19時、28日=9時30分~16時)も同時開催。同市の特産品を販売する。入場無料。

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