製菓製パン材料・器具販売の「クオカショップ 自由が丘本店」(目黒区緑が丘1、TEL 03-5731-6200)で現在、国産新麦を数量限定で取り扱う「新麦コレクション×cuoca」を開催している。
新麦とは、その年に収穫した小麦で、製粉から2カ月以内のものを呼ぶ。国産新麦は初夏に収穫が始まって10月初旬には全国ででそろうことから、新米やボジョレ・ヌーボーのようにとれたて、ひきたての秋の味覚として注目されつつある。
同店を運営するクオカ(同)がオフィシャルパートナーとなっている「新麦コレクション」は、国内の小麦生産者、製粉会社、流通業者、パン店、消費者が集まる非営利のネットワークとして昨年6月にスタート。パンライターでパン研究所「パンラボ」の池田浩明さんが主宰し、ブーランジェ「365日」(渋谷区)オーナーシェフの杉窪章匡さんら著名シェフによるプロデュースで全国各地の新麦が体験できるイベントなどを展開している。
同店で現在取り扱う国産新麦は、8月10日に販売開始した熊本県玉名産「ミナミノカオリ」をトップバッターに、三重県桑名産「桑名もち小麦」、埼玉県坂戸産「ハマナンテン」の3種類。商品名と価格は、熊本県産強力粉「PremiumT」(1キロ)、埼玉県産強力粉(同)=各518円、三重県産小麦粉(200グラム)=464円。
9月以降は滋賀県産小麦「ディンケル」、北海道産小麦「キタノカオリ」「春よ恋」「ゆめちから」の販売を予定する。価格帯は200グラムまたは1キロ=398円~648円。
同社によれば「新麦は一般消費者向けに小分け販売されることはないことから、クオカでは家庭でパン作りなどをされる方のために使いやすい量を考慮」し、200グラムまたは1キロサイズで販売する。同社商品担当者は「小麦は自然の恵み。ワインを『今年は当たり年だね』と楽しむように、小麦の世界でも全国各地の自然の恵みを楽しんでいただけたら」と話す。
併せて、同店が入るビル上階にある製菓・製パンスクール「cuoca STUDIO(クオカ スタジオ)」では、家庭製パンや菓子作りのスペシャリストを迎え、国産新麦を使った講座を開講する。申し込みは同校ホームページで受け付ける。
営業時間は10時~20時。販売は在庫がなくなり次第終了する。