目黒区とイオン(千葉市)は12月15日、地域の活性化、区民サービスの向上を目指す「包括連携協定」を締結した。
(写真右から)包括連携協定締結式に参加した青木英二目黒区長、イオンリテールの岡崎双一社長
両者は同協定に基づき、「子育て支援」「暮らしの安全・安心」「健康増進、食育および食の安全」「高齢者支援」「環境保全」「区政の情報発信」「そのほか区民サービスの向上、地域の活性化など」の全7項目において緊密な連携を図っていく。
協定を受け、同16日に先行オープンしたイオンの総合スーパー「イオンスタイル碑文谷」(目黒区碑文谷4)では、同社の都内店舗では初となる「高齢者見守り」活動などを始める。同店の配達業務を通じて行うもので、計5台の配達車両で1日あたり300戸を訪問することができるという。
同日から、「イオン」など首都圏の79店舗でご当地デザインの電子マネーカード「めぐろWAON(ワオン)」の販売も始まった。同店がある地元・碑文谷の商店街を含め、全国の加盟店で同カードを使って支払うと、利用金額の0.1パーセントが区の子育て支援事業に毎年寄付される仕組み。同社は年間120万~150万円の寄付を想定しており、区では待機児童対策などに役立てる考えだという。
カード券面の表は目黒区庁舎や目黒川、満開の桜、裏面には区立目黒天空庭園などのイラストが描かれている。発行手数料は300円で、5万円までチャージできる。来年からは全国の店舗でも販売する予定で、初年度は3万枚発行を目指す。
同協定を受け、今後は同店で目黒区の証明書類交付サービスを行うことなども検討されており、協定締結式に出席したイオンリテール(千葉市)の岡崎双一社長は「(同店を)目黒区庁舎の『出先機関』として皆さまに使っていただきたい」と話した。