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自由が丘にチョコレート専門店「マジドゥショコラ」 カカオ豆から手作り

スフレに着想を得たオリジナル生チョコスフレ「マジドゥショコラ」

スフレに着想を得たオリジナル生チョコスフレ「マジドゥショコラ」

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 自由が丘南口にチョコレート専門店「Magie du chocolat(マジドゥショコラ)」(世田谷区奥沢6、TEL 03-6809-8366)がオープンして1カ月が過ぎた。

オリジナル生チョコスフレ「マジドゥショコラ」のラインアップ

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 カカオ豆の買い付けから調合、焙煎(ばいせん)、成形までの製造工程を一貫して行う「ビーントゥバー(Bean to Bar)」によるチョコレートをメインで取り扱う同店。併設の工房で手間と時間をかけてチョコレートを製造する。オーナーシェフの松室和海さんは専門学校で洋菓子、和菓子、パンの製法を学んだ後、洋菓子店勤務を経て、日本のビーントゥバーの先駆けとなった横浜「バニラビーンズ」で8年間、工場長を務めた経験を持つ。

 同店で使うカカオ豆は、日本初の「カカオハンター」として知られる小方真弓さんが厳選した15~20カ国のカカオ農家から直接仕入れたもの。松室さんは「貧困や児童労働などの問題を抱える多くのカカオ農家に少しでも豊かになってほしいとフェアトレードを選んだ。生産者も、そのカカオで作ったチョコレートを食べる人も笑顔にしたい」と言い、フランス語で「チョコレートの魔法」を意味する店名を付けたという。

 場所は学園通り沿いの路面店。店内の一角には同店で使うカカオ豆が並べられ、「実際に豆を触って食べてもらうことでカカオの面白さを知ってほしい」と焙煎したカカオ豆を試食することもできるほか、カフェ(6席)も設ける。

 店名と同じ「マジドゥショコラ」(450円~480円)は、松室さんがスフレに着想を得て、和菓子やパンの製法技術を応用したというオリジナルの生チョコスフレ。口溶けのよいガナッシチョコレートを焼き上げたもので、タンザニア産(ビター)、ガーナ産(スイート)、パプアニューギニア産(ミルク)のカカオ豆を使った3種をベースに、オレンジや抹茶、洋酒漬けしたチェリーなどを使ったフレーバーメニューもラインアップする。

 ブラック、ホワイト、ミルクに次ぐ「第4のチョコ」と呼ばれるブロンドチョコレートを使った「No.4(ナンバーフォー)」(8個=1,300円)は、キャラメルのような味わいのブロンドチョコに、カカオ分55%のチョコレートを合わせて2層仕立ての生チョコレートに仕上げた。

 そのほか、産地ごとの特徴を引き出したタブレットチョコレート「モンドチョコレート」(9種=1,200円~1,900円)、チョコレートをクッキーでサンドした「マジドカカオ」(6種=410円~430円)、「抹茶のテリーヌ」(2,800円)など。

 イートインメニューは、好みのカカオ産地を選んでカカオ豆、タブレットチョコレート、ホットチョコレートの食べ比べが楽しめる「3つのカカオ」(1,480円)、カカオとコーヒーを同時に抽出した「カカオエスプレッソ」(810円)、週替わりで各産地のチョコレートを使った「ソフトクリーム」(620円)などを用意する。

 「有名スイーツ店が多い自由が丘のお客さまであれば、カカオ豆の良さを知ってもらえると考えて出店した」と松室さん。「カカオ豆の配合割合は、入荷した豆を見てその時々で決めていく。豆の特徴を引き出し、味をうまく表現できたときは楽しい。お客さまともいろいろな味を共有できたら」とも。

 営業時間は10時~19時(カフェは17時30分まで)。火曜定休。2月14日は営業、翌15日休業。

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