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駒沢公園の屋内球技場・第一球技場が50年ぶりに改築 完成記念イベントも

人工芝が敷かれた「第一球技場」(写真手前)と、屋根が特徴の「屋内球技場」

人工芝が敷かれた「第一球技場」(写真手前)と、屋根が特徴の「屋内球技場」

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 駒沢オリンピック公園総合運動場(世田谷区駒沢公園1)の屋内球技場・第一球技場の改築工事が完成し、7月8日に開所式が行われる。

バリアフリーにも対応したという「屋内球技場」内観

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 1964(昭和39)年、東京五輪の第2会場となった同運動場。当時、屋内球技場はバレーボール会場、第一球技場はホッケー会場として使われ、特に「東洋の魔女」と呼ばれた全日本バレーボール女子が金メダルを獲得した舞台として知られる。両球技場とも一般開放されてきたが2014年、老朽化に伴う改築工事のため閉場した。

 駒沢通りに面した大階段越しに見える新屋内球技場は、屋根の中ほどが膨らんだ「むくり屋根」が特徴。鋼管のアーチから降ろしたケーブルで屋根をつる構造となっており、屋根の表面は屋上緑化で仕上げた。フィールドはバスケットボールコート2面が入る大きさで、バスケットボール、バドミントン、バレーボール、卓球などの競技に対応。新たに選手用休憩スペースなどが拡張され、LED照明、冷暖房、障害者の利用にも配慮した多目的トイレも導入した。

 屋内球技場に隣接する新第一球技場は、これまでのクレイ(土)グラウンドから、全天候型の人工芝グラウンドに変更。日本ホッケー協会の公認の人工芝で、ボールもスムーズに滑らせることができるという。ホッケーのほか、フットサル、アーチェリーなどの競技にも利用できる。

 東京都スポーツ文化事業団・同運動場管理担当の江黒聡課長は「旧施設は建設から50年以上たち老朽化が目立っていたが、改築により障害者の方にも対応した使いやすい施設となった。幅広い年齢層の方にいろいろな競技で使っていただけたら」と話す。

 営業再開に先駆け、開所式を含むリニューアルイベントを7月8日・9日に開催。屋内球技場で行われる開所式(8日15時~17時)では、元全日本女子バレーボール選手の落合真理さん、大山加奈さんらによるドリームチームを迎えてデモンストレーションマッチを行う。

 そのほか、高校時代にグランドホッケーで東京選抜として活躍したというお笑いコンビ・三四郎とシュートやドリブルが体験できる「ホッケー体験」(同13時~14時30分)、リオデジャネイロ・パラリンピック車いす卓球代表の別所キミヱ選手とプレーする「車いす卓球体験」(9日)などのスポーツプログラムも予定している。

 施設の営業は、屋内球技場が7月14日、第一球技場は9月1日に再開する。

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