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自由が丘のスープ専門店がグッドデザイン賞 「街とつながる場」に評価

全面ガラス張りの建物が目を引く「also Soup Stock Tokyo」(写真:表恒匡)

全面ガラス張りの建物が目を引く「also Soup Stock Tokyo」(写真:表恒匡)

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 自由が丘のスープ専門店「also Soup Stock Tokyo(オルソ スープストック トーキョー)」(目黒区自由が丘1)がグッドデザイン賞を受賞した。

夜は照明で印象的な空間となる「also Soup Stock Tokyo」外観(関連画像)

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 スープ専門店「スープストックトーキョー」(目黒区)の新業態店として2016年、自由が丘北口エリアにオープンした同店。同社はこれまで「働く女性が一人でも気軽に入れる店」を全国に展開してきたが、同店は「休日のスープストックトーキョー」をテーマに友人や家族など数人でシェアできるスープ料理をメインに提供する。

 場所は、石畳の歩道が整備された自由が丘北口「自由が丘サンセットエリア」地区の路面。2階建て・屋上テラスの3層から成る1棟建ての独立店舗で、設計は「ルイ・ヴィトン 京都大丸店」(2004年)、「豊島横尾館」(2013年)などを手掛けたことで知られる建築家の永山祐子さんが担当した。

 全面ガラス張りの店舗は、2フロア分の吹き抜けを階段状に積み重ねた構造。通りからも各フロアからも見通せる明るく開放的な造りで、ドアを開けると店の中を通り抜けることもできる1階の大開口部分は「かつての商店街の豆腐屋の軒先のよう」に街に溶け込む効果をも生んでいる。同社広報担当の原田理恵さんは「建物の設計段階から『自由が丘にこんなシーンが生まれたら』という絵を描いてオーナーと一緒に作り上げた店舗」と振り返る。

 同賞の主催者は「生活者が自分の店や街だと思うような場を作り、それに共感共鳴する人々が自然と集うという、飲食店が飽和状態にある現代への一石を投じる店舗」と評価した。原田さんは「今回の受賞は建物だけでなく、自由が丘の商店街が取り組む都市養蜂『丘ばちプロジェクト』とコラボしたワークショップ開催や『自由が丘女神まつり』でその蜂蜜を使ったレモネードの販売を行うなど、街とつながるさまざまな取り組みも含めての評価。こうして実を結んだことがうれしい」と喜ぶ。

 受賞記念を兼ねたワークショップ「おいしい教室『ボジョレーワインにかこつけてのむ日』」を11月16日に開催。ボージョレ・ヌーボーの解説も交えた料理・ワイン付きのイベントで、参加費は5,000円。開催時間は19時~22時。店頭とサイトで予約を受け付けている。

 営業時間は11時30分~22時30分。

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