アニメーション作家の山村浩二さんによるトークイベント「絵本とアニメーション創作の喜びとこれから」が11月4日、世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館(世田谷区奥沢5、TEL 03-5483-3836)で開催される。
主催する「宮本三郎記念美術館と地域の会」は、地域有志が集まって同館の活性化を目的とした企画を手掛けており、奥沢・玉川田園調布・自由が丘の地域に縁のある人物によるトークイベントを定期的に開催。41回目となる今回は、世界的アニメーション作家として知られる東京芸術大学教授の山村浩二さんを迎える。
山村さんは1964(昭和39)年、名古屋市生まれ。東京造形大学造形学部美術学科卒業。1990年代に「カロとピヨブプト」「パクシ」など子どものためのアニメーションを多彩な技法で制作。2002年、古典落語を映像化した「頭山」で、アニメーション界で世界最高峰とされる「アヌシー国際アニメーション映画祭」をはじめ世界の主要アニメーション映画祭で6つのグランプリを受賞。合わせて、第75回アカデミー賞短編アニメーション部門で日本人初となる正式ノミネートを受けた。
2013年には短編アニメーションストア&ギャラリー「Au Praxinoscope(オープラクシノスコープ)」(世田谷区奥沢7)を自身のアトリエに併設する形でオープン。山村さんの視点でセレクトした「世界の短編アニメーション作品」や、アニメーションの原点ともいえるフリップブックなどの視覚玩具も取りそろえている。
トークイベントでは「頭山」を上映し、山村さんの作品制作の経緯や絵本とアニメーション創作の面白さについて語る。
開催時間は14時~15時45分。参加費は500円。定員は50人。申し込み方法は同館サイトで確認できる。