食と雑貨のライフスタイルショップ「田ノ実(たのみ)」(目黒自由が丘1、TEL 03-5726-5020)が6月14日、自由が丘北口エリアにオープンした。経営は仏壇・仏具販売大手「はせがわ」の子会社「田ノ実」(同)。
1階物販スペースには全国からセレクトした米、みそ、だしなどをそろえる
「古くて新しい『日本の食』」に焦点を当て、米、麹(こうじ)、発酵食品を中心とした食と関連雑貨を取り扱う同店。店名は旧暦の8月1日に豊作を祈願する行事名に由来する。
同社の新規事業として「食」を選んだ経緯について、広報担当の勢〆ゆかさんは「はせがわでは『供養』を事業領域に商品を提供してきたが、日本人は供養だけでなくさまざまな場面で手を合わせて祈り、願い、感謝していることに改めて気付いた。中でも、食べ物に関連した習俗が多いことから、日本人の生活にある『祈り』を食からひもといていきたいと考えた」と話す。
自由が丘北口・サンセットエリア地区通り沿いのビル路面で、旧「ラコステ自由が丘店」跡。3フロア構成で1階(約24坪)の物販スペースには、全国からセレクトしたさまざまな個性を持つ米や兵庫県産手作りみそ、オリジナルブレンドだしなどの食品、福井や北海道の窯元が手掛けた椀(わん)やグラスなどの器、暮らしの道具などをそろえる。
2階(約20坪)のカフェ&ダイナースペース(30席)では、旬の具材を使った豚汁やけんちん汁など3種類の「おかずスープ」と4種類のおにぎり「花むすび」から選べる「田ノ実プレート」(甘酒、小鉢、香の物、ドリンク付き=1,500円)を提供する。そのほか、「甘酒ブリュレラテ」やノンアルコールカクテル「キューカンバーモヒート」(各680円)などのドリンク、デザート各種も用意する。
3階(約10坪)のフリースペースでは、「日本の季節行事と食を暮らしに取り入れる」をテーマに、生産者を招いて家庭でできる手作り食材などを学ぶワークショップ「田ノ実のまなび」を定期的に開講する。
営業時間は11時~19時30分。カフェ&ダイナースペースのみ水曜定休。