東急(渋谷区)は「鉄道の日」に当たる10月14日、東急東横線・大井町線自由が丘駅改名90周年を記念し、歌手の八代亜紀さんを「自由が丘一日駅長」として任命する。
「自由が丘駅開業90周年記念入場券 記念CDセット」CD盤面
同駅は1927(昭和2)年、東京横浜電鉄東横線「九品仏駅」として開設。1929(昭和4)年、目黒蒲田電鉄二子玉川線(現・大井町線)の開業で九品仏浄真寺(世田谷区)前に新駅が開設されることになったため、同年10月に「自由ヶ丘駅」(旧表記)、1966(昭和41)年に「自由が丘駅」と改名した歴史がある。
一日駅長を務める八代さんは自由が丘近隣に在住で、自由が丘のまちづくりを考えるシンポジウムでこれまでパネリストを務めてきたことから、自由が丘商店街振興組合は昨年、その活躍をたたえ「自由が丘文化芸術大使」を任命。八代さんは歌、絵画を通じて地域活動にも積極的に参加している。
当日は、自由が丘最大のイベント「第47回自由が丘女神まつり」駅前特設ステージで駅長任命式・トークショー(14時10分~14時30分)を行った後、八代さんが駅長として正面口改札付近でお客さま案内や、東急東横線6番線プラットフォームで列車監視・列車出発合図などの業務を行う。合わせて、八代さんの声で収録した駅の案内放送(一部)を当日駅で放送する。
そのほか、イベントを記念して「東急線自由が丘駅開業90周年記念入場券 記念CDセット」を販売する。CDには、同駅に乗り入れる東横線と大井町線の運転台内の「列車走行音」と、八代さんの声による列車がホームに到着する際の「接近放送アナウンス」が収録されている。こうした入場券とCDセットの販売は「同社初」で、八代さんの名字にちなみ846(やしろ)枚を製造し、845枚を販売する。
販売は14日5時から、駅正面改札窓口と特設コーナーで取り扱う。価格は1,000円。1人3セットまで購入できる。