東横線・学芸大学駅前の出版社「ロクリン社」(目黒区鷹番3)が4月5日、同社の人気児童書「こびとづかん」公式サイトでビデオ通話用背景画像「こびとづかん背景」の無料配布を始めた。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京を中心に広がりを見せているテレワークや在宅勤務。それに伴い、アメリカ発ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」などのビデオ通話利用者が急増しているが、通話中に写り込む自分の「背景」にも注目が集まっている。
今回無料配布する「こびとづかん背景」は、在宅勤務となりビデオ会議が必要となった同社広報担当の光永映子さんが「自宅が写り込むのを避けたいのと、ちょっとした受け狙いもあり、『こびとづかん』のコビトたちを背景に設定して会議をした」ことがきっかけ。
イラストレーターなばたとしたかさんの絵本「こびとづかん」は2006(平成18)年に出版し、シリーズ8冊で累計270万部を超える人気児童書シリーズ。全身タイツを着たような「キモカワイイ」コビトのキャラクターが子どもを中心に幅広い世代から人気を集めている。
光永さんがコビトを背景にビデオ会議を始めたところ、「それを見た相手の方が笑ってくださった。『ぜひ他の方にも見せたい』とリクエストを頂き、作者のなばたさんに相談すると笑ってOKを下さった」ことから、背景画像を無料配信することになったという。
用意する画像は、一見すると草原の背景に見えるが、日当たりのよい草むらに生息するというクサマダラオオコビトが映り込む「日当たりの良い草はら」、光永さんが実際に背景に使ったという「コビト大集合」など全4種。
光永さんは「ビデオ通話機能は仕事だけでなく、子どもたちは学校・塾の授業や友だちとの会話で、大人はオンライン飲み会に使っている方もいると聞いた。ちょっとだけ楽しくなるコミュニケーションの一つとして『こびとづかん背景』を使っていただけたら」と呼び掛ける。
合わせて、同社が期間限定で無料配信を行っていたデジタル書籍「こびと大図鑑」は、休校延長などの状況を受け、公開期間を4月30日まで延長している。