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東工大・大岡山キャンパスに大友克洋さん原画・監修のパブリックアート 球状の大型陶板壁画 

「Hisao & Hiroko Taki Plaza」竣工記念式典でお披露目された大型陶板壁画「ELEMENTS OF FUTURE」。原画・監修の大友克洋さん(写真中央)、滝久雄さん・裕子さん(右から3・4人目)、隈研吾さん(同2人目)、益一哉東京工業大学学長(左から4人目)

「Hisao & Hiroko Taki Plaza」竣工記念式典でお披露目された大型陶板壁画「ELEMENTS OF FUTURE」。原画・監修の大友克洋さん(写真中央)、滝久雄さん・裕子さん(右から3・4人目)、隈研吾さん(同2人目)、益一哉東京工業大学学長(左から4人目)

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 人気漫画「AKIRA」などで世界的に知られる漫画家・映画監督の大友克洋さんが原画・監修した大型陶板壁画「ELEMENTS OF FUTURE」が12月12日、設置場所となる東京工業大学大岡山キャンパス(目黒区大岡山2)でお披露目された。

【写真】大型陶板壁画「ELEMENTS OF FUTURE」

 設置されたのは、同キャンパス正門入口付近に来春オープンする国際交流施設「Hisao & Hiroko Taki Plaza」。独特な「丘状建築」が目を引く同施設は、世界的な建築家・隈研吾さんが設計を手掛け、同大卒業生で飲食店検索サイト「ぐるなび」創業者の滝久雄会長が建設費を全額寄付した。

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 滝会長は「これからの社会を担う若者が国際交流をする場のパブリックアートの原画・監修は、『AKIRA』などで世界的に知られ、メッセージ性のある作品で人気の大友氏が最もふさわしい」と大友さんを起用。依頼を受けた大友さんは、同大の博物館「百年記念館」が所有する資料などから構想を膨らませていったという。

 施設1階・入り口付近の壁面に設置された作品は縦横約5メートルの大作で、「壁画では初」という球状鉄骨構造の上に作られた銅版作品。制作には静岡県熱海市にある「クレアーレ熱海ゆがわら工房」で職人15人が参加し、構想から完成まで約2年半を費やしたという。

 緻密な造形でありながらダイナミックな作品は、多くの都市と人間で構成されている。大友さんは「自分の中では、この都市と人間がこれからの未来に対する要素になると思い、ちょっと大きめに作った」と話す。「やはり新しいものを作り出していくのは人間なのではないか。混沌(こんとん)としたものが新型コロナの後にやってくるかもしれず、そういったものも乗り越えていかなくてはいけない。そんなカオスのようなものも(作品に)入っている」とも。

 作品の中央には川を上っていく力強い龍の姿が、その上流部分には何かを暗示させる渦のようなものも見える。これを見た滝会長は「大友さんには『50年先の人類の未来』を表現してほしいとお願いしたが、『曜変天目茶碗(ようへんてんもくちゃわん)』を思わせる二重構造で、さらにこの奥に世界があることを感じさせる。この混沌とした社会が開けるかどうかは、学生たちの頑張り次第」と作品と学生を重ね合わせ、期待を寄せた。

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