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自由が丘に「ロイヤルクリスタルコーヒー」 希少なデミタスカップの展示ギャラリー併設

「古き良き時代のヨーロッパの館を彷彿(ほうふつ)させる建物」をイメージしたという「ロイヤルクリスタルコーヒー」ファサード

「古き良き時代のヨーロッパの館を彷彿(ほうふつ)させる建物」をイメージしたという「ロイヤルクリスタルコーヒー」ファサード

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 カフェやコーヒーファクトリー、ギャラリーなどを併設した「ロイヤルクリスタルコーヒー」(目黒区自由が丘2、TEL 03-5726-9267)が7月1日、自由が丘北口エリアにオープンした。経営は鳥羽珈琲(中央区)。

【写真】1階「ギャラリー」展示品から、モーゼル「金彩植物文 カップ&ソーサー」

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 「ドトールコーヒー」創業者で名誉会長の鳥羽博道さんが代表を務める同社は2007(平成19)年、東京・銀座に「世界一のコーヒーを最高のおもてなしで」がコンセプトのカフェ「ロイヤルクリスタルカフェ 銀座」を出店。建物から内装、什器まで鳥羽さんのこだわりを体現した同店は、アンティークカップでコーヒーが楽しめる高級カフェとして知られている。

 2店舗目となる自由が丘店は、「コーヒー文化を未来へ継承する方法を模索してきた」という鳥羽さんの「夢と構想が結実した」店舗。カフェに加え、鳥羽さんが所有する希少なアンティークのデミタスカップ(小ぶりなコーヒーカップ)やコーヒーミルを展示するギャラリー、独自に開発した焙煎(ばいせん)システムによるプライベートロースターなどを備える路面店となる。

 場所は学園通りの路面。鳥羽さんが理想とする「古き良き時代のヨーロッパの館を彷彿(ほうふつ)させる建物」をイメージした地下1階・地上2階建てで、敷地面積100坪にビル1棟を新築した。

 フロア構成は、地階=コーヒー生豆の熟成庫、菓子工房、1階=地階の熟成庫から運ばれてきた生豆を焙煎しドリップカフェを製造する「コーヒーファクトリー」、同所で作られたドリップカフェやコーヒー豆の販売、気軽なドリンクスタンド形式でコーヒーを提供する「ショップ」、デミタスカップとコーヒーミルを展示する「ギャラリー」、2階=カフェ「ロイヤルクリスタルカフェ 自由が丘」。

 中でも、同社・黒川敏彦社長が「入場無料なので自由にご覧いただきたい」と話すのが、1階店内奥の壁面と中央部に展開する「ギャラリー」スペース。ガラス製ショーケースには19世紀後半以降を中心にマイセン、セーブル、ロイヤルウースター、ミントン、KPMベルリン、日本陶器など世界の名窯で作られたアンティークのデミタスカップ301客を展示し、高い絵付け技術や優れたデザインを間近で見ることができる。

 2階のカフェは「古き良き時代のヨーロッパのホテル」をイメージした内装で、「重厚感を感じさせる銀座店に比べ、カジュアルな雰囲気に仕上げた」(黒川社長)という。席数は86席で、個室4室も用意する。

 ドリンクメニューは、1階のファクトリーで焙煎した「ロイヤルクリスタルブレンド」(950円)、「ハワイ・コナブレンド」(1,150円)など5種類のスペシャルコーヒー、ポットで提供する「アッサム・メレン」(1,200円)などの紅茶、ブランドイチゴ・あまおうを使ったフローズンシェーク「いちご」(1,250円)などのほか、ワインやビールなどのアルコールもそろえる。

 銀座店で人気の定番メニュー、スタンドスタイルで提供する「アフタヌーンティー」も用意。コーヒー(ロイヤルブレンド)、アイスコーヒー、紅茶(アッサム)、アイスティーのドリンクいずれかと、地階の工房で専属パティシエが作るケーキや焼き菓子、サンドイッチなど6種類をセットした「アフタヌーンティーセット」(3,500円)、さらにハーフサイズの洋食メニューが付いた「ハイティーセット」(ハーフドリア付き=3,900円、ハーフビーフシチューライス付き=4,200円)がある。

 黒川社長は「初めて来店する方は多少入りずらい雰囲気を感じるかも知れないが、店内をゆったりと楽しんでいただきたい。カフェの個室スペースは結婚式などにも利用でき、いずれコーヒーなどの教室も開講できれば」とも。

 営業時間は11時~20時。

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