料理家の栗原心平さんによる小中学生向けオンライン料理塾「ごちそうさまクッキングスクール」が8月6日、開講した。
【写真】「ごちそうさまクッキングスクール」カリキュラムの一部
運営するのは、料理家として料理番組「男子ごはん」や雑誌などで活躍する栗原さんが社長を務める「ゆとりの空間」(目黒区碑文谷)。同社は、同じく料理家の母・栗原はるみさんがプロデュースしたキッチン雑貨などの販売、飲食店の運営を手掛けている。
栗原さんは昨年5月、公式ユーチューブチャンネル「ごちそうさまチャンネル」を開設し、料理男子のための「おうちごはん」のレシピや作り方を公開。チャンネル登録者数は15万人を超える。「昨今、コロナ禍の影響から自宅で料理をする時間が増加している。そして子どもたちにも、男女問わず『料理をしたい』という心境が芽生えてきていることをたくさん耳にしてきた」(栗原さん)ことから、子ども向けオンライン料理塾の開設を決めた。
従来の店舗型・対面形式ではなく、アーカイブ動画視聴型のオンライン教室で料理を学ぶシステムを整えたのは、栗原さんの「料理をする楽しさをたくさんの子どもたちに届けたい」との思いから。初めて料理をする子どもでも取り組みやすいよう最初は簡単なレシピから始め、「継続して料理を学んでいくことで、子どもたちが家庭で朝食、昼食、夕食などを作れるようにしたい」という。
クラスは小学1年生~3年生向け「ごちそうさまキッズ」、同4年生~6年生向け「ごちそうさまジュニア」、中学1年生~3年生向け「ごちそうさまユース」の計3クラス。3カ月ごとにテーマを設け、1年間の受講で本格的な調理ができるようカリキュラムが組まれている。受講料は、各コースとも1カ月=5,000円。
小学2年生の頃から家族の朝食を作っていたという栗原さんは「私が得意な段取りや創造力は、父や母を介して料理から学んだ経験を通じて身に付いた」と振り返る。「今回のサービスは子どもの時に感じていたことを思い返しながら、料理が初めての子どもでも分かりやすく、すぐに成功体験ができるように設計した。子どもたちが料理を楽しく続けていくことで、家族との会話が増え、料理を完成させるごとに自信を持てるようになれば」とも。