日本全国のご当地グルメを集めたショップ&バー「GOTOCHI LABO(ゴトウチラボ)」(世田谷区奥沢3)がオープンして、3月20日で5カ月がたつ。
店内限定で地ビールなど楽しめる「GOTOCHI LABO」イートインスペース
「東京ではなかなか手に入りにくい」ご当地の袋麺やカレー、おつまみ缶詰などをそろえる同店。イートインスペース(カウンター5席)では店内限定で地ビールなどのアルコールを用意するほか、袋麺などの店内商品を温めて提供する。
開業のきっかけは、店主の麻生剛さんが学生時代から続けてきたというスキー場巡り。現在国内に約500カ所あるといわれるスキー場のうち、これまでに350カ所以上を制覇したという。「スキー場を訪ねるもう一つの目的にしたのが、東京ではあまり知られてないご当地のおいしいものを食べること。食を通じて知り合いもでき、地方を応援したいと考えるようになった」と話す。
店内に並ぶ商品を選ぶ基準は「国産」であること、さらに「常温保存」ができること。麻生さんによれば、災害への備えとして備蓄している食料を普段の食事で消費し新しい食料に入れ替える「ローリングストック」に適したご当地商品は多いという。
商品は定期的に入れ替え、レトルトカレーは約40種類、ラーメンなどの袋麺は約30種類を用意する。人気商品は、新潟「バスセンターのカレー」(890円)、宇都宮「餃子の具でカレー」(650円)、長崎「養々麺(ようようめん)」(490円)、「北海道スープカレーラーメン」(250円)など。
缶詰は約30種類を用意し、だし巻き卵を缶詰にした「京風だし だしまき」(630円)、北海道産ジャガイモを使った「じゃがベーコン」(450円)、広島呉名物の「鳥皮みそ煮」(460円)などが人気という。このほか、菓子類約20種類もそろえる。
イートインスペースでは、北海道「流氷DRAFT(ドラフト)」(650円)、愛媛「Don Jalapeno(ドン・ハラペーニョ)」(1,200円)などの地ビール約10種類、ウイスキー、ソフトドリンクを用意する。
このほか、定期的に地域フェアも開催。新潟県立海洋高等学校食品研究部の学生が地元の食材を活用して開発した魚醤(ぎょしょう)「最後の一滴」や「甘えび醤油(しょうゆ)味付けのり」、新潟のブランド米「新之助」を精米し立てで販売するなど、麻生さん「こだわり」のセレクト商品も並ぶ。
イートインスペースで「ちょい飲み」やランチを楽しむ利用客が見られるといい、「コロナ禍でもう旅行は諦めていたが、また地方へ行きたくなった」との声が聞かれるという。「当店をきっかけに地方への関心が広がれば」と麻生さん。今後は、期間限定で京野菜などの生鮮食品の販売も予定しているという。
営業時間は13時~23時。休業日は同店インスタグラムで確認できる。