食の複合施設「nanaha jiyugaoka(ナナハ・ジユウガオカ)」(目黒区自由が丘1)が4月1日、自由が丘北口にオープンした。経営は七葉(目黒区)。
和カフェ「nana's green tea(ナナズ・グリーンティー)」を全国に70店舗以上展開する同社。同カフェの前身となる旧「グリーンティーカフェ」を2001(平成13)年に自由が丘にオープンしていることから、「ブランドの出発点」と位置付ける自由が丘に同社初の食の複合施設を開いた。
場所は、東横線高架と交差するすずかけ通り沿いの路面。地上2階・地下1階建てのビル1棟をリノベーションし、1階に「nanaha jiyugaoka」を出店。2階に同社オフィス、地下は飲食店(開業予定)を併設する。
面積は215平方メートル。「nana's green tea」、有機米おむすび専門店「七(なな)むすび」、ポルトガル菓子専門店「Nossabolo(ノッサボーロ)」、甘味屋「銀座立田野」の4店が出店。ウッドパーティションで仕切られたテーブル席(46席)、カウンター席(17席)から成るイートインスペースを設けた。
nana's green teaは、自由が丘店限定の新たな試みとして「抹茶ラテ」(M=550円)など抹茶ベースのドリンクメニューで有機茶葉「静岡県産オーガニック」を用意。注文時に抹茶の種類が選べるようにした。併せて、「お茶と合うお菓子」をテーマに菓子専用ショーケースを初めて設置し、自社工場で作る「黒糖ガレット」(300円)や「大納言あずきと黒糖パウンド」(350円)、「抹茶ガトーショコラ」(600円)などを提供する。
七むすびは、旧店舗が自由が丘駅前「自由が丘1-29地区」再開発事業地に含まれることから移転し、今回再出店した。古代米浦部農園(群馬県藤岡市)が無農薬・自然農法で栽培した有機白米・赤米などを使ったおむすびを用意。米本来の味が楽しめるという塩むすび「白むすび」(220円)や「釜揚げしらす」(270円)、高級魚トキシラズ(時鮭)を使った「鮭(サケ)」(300円)など約20種類をそろえる。有機みそを使った「豚汁」(550円)、「キムチ豚汁」(580円)も用意。
Nossaboloは、都内に3店舗を展開するポルトガル料理店「マヌエル」が手がける初の菓子専門店。看板メニュー「パステル・デ・ナタ」(330円)はポルトガル式のエッグタルトで、ザクザクとしたパイ生地に岩手県産鶏卵「高原ゴールド」の卵黄のみ使ったという濃厚なフィリングが特徴。期間限定フレーバーも用意する。
銀座立田野は1895(明治28)年創業の老舗甘味屋だが、2021年までに銀座本店と支店を閉店。「多くの方から復活を望む声を受けて」七葉が運営し、同施設に限定出店する。商品はテイクアウトのみで、定番の「あんみつ」(こし・小倉、各660円)、「餅ぜんざい」(田舎・御膳、各680円)や新メニュー「あんバターサンド」なども用意する。
同施設マネジャーの島田さんは「nana’s green teaは日本全国に展開するブランドだが、これまでのスタイルに縛られることなく、多様に食を楽しんでもらえるスタイルを常に模索している。今回のような複数の店舗を集める形式とすることで、食をより楽しんでもらい、お客さまを笑顔にしたいとの思いを込めた」と話す。
営業時間は11時~21時。銀座立田野の営業は金曜・土曜・日曜の12時~16時。