学ぶ・知る

自由が丘のフェアトレード専門店がトークイベント インドの生産者と

インドの生産者団体「クリエイティブ・ハンディクラフト」のサロジ・キラン・カンブルさん

インドの生産者団体「クリエイティブ・ハンディクラフト」のサロジ・キラン・カンブルさん

  • 2

  •  

 自由が丘でフェアトレード専門店「ピープルツリー」を展開する「フェアトレードカンパニー」(世田谷区奥沢5)が5月11日の「世界フェアトレード・デー」に合わせ、オンライントークイベントを開催する。

「クリエイティブ・ハンディクラフト」のロージー・ミネシュ・ソランキさん

[広告]

 同社が加盟する世界フェアトレード連盟(WFTO)が掲げる世界フェアトレード・デー2024のテーマ「BUSINESS REVOLUTION(ビジネスの革命)」に合わせて企画した。

 トークイベントでは「顔の見えるものづくりと、みんなが幸せになるフェアトレード」と題して、ピープルツリーの商品を作るインドの生産者団体「クリエイティブ・ハンディクラフト」から2人のゲストを迎えて話を聞く。

 クリエイティブ・ハンディクラフトは1984年、インドの大都市・ムンバイのスラムで社会的に不利な立場に置かれ貧困に苦しむ女性たちの経済的な自立を目指して設立。カーストや性、宗教の差別のない人権的で自給持続が可能なコミュニティーをつくることを目指しているという。

 ゲスト1人目は、地域開発部門責任者を務めるサロジ・キラン・カンブルさん。大学で社会福祉を学び、性被害に遭った女性のケアや少数民族の子どもたちの教育に携わった経験を生かし、クリエイティブ・ハンディクラフトでは女性のための能力向上研修や貯蓄プログラム、女性への暴力防止プロジェクト、子ども向けのプロジェクトの進行管理・参加者の研修を担当している。

 2人目は、生産管理アシスタント・マネジャーのロージー・ミネシュ・ソランキさん。子どもの頃、クリエイティブ・ハンディクラフトの創設者でスペイン出身の修道女イサベル・マルティンさんが女性の自立のために活動していることを知り、自身も教育を受けたいと願っていたが、家庭の事情で中等教育を終えることができなかったという。その後、大家族に嫁いだが家計が苦しく、家族の生活を支えるためクリエイティブ・ハンディクラフトのトレーニングセンターで縫製の研修を受け、作業グループに参加。やがてグループのリーダーに昇進しトレーニングセンターでの指導役を経て、本部の品質管理担当に抜てきされる。現在は作業グループの生産管理を任されている。

 イベント担当者は「2人が2017(平成29)年に来日した際には、フェアトレード商品の販売ルートを拡大するための合同展示会や生活者に向けたトークイベントに参加してもらった。あれから7年、コロナ禍を挟んでの状況の変化や近況について話してもらうことで、生産パートナーと私たちのつながりを改めて知る機会にしたい」と話す。

 Zoomで配信する・開催時間は19時~20時30分。参加無料。定員は100人。申し込みは「Peatix」で受け付ける。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース