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駒沢公園の工事現場の仮囲いにアート作品 都の新プロジェクトの一環で

駒沢オリンピック公園・総合運動場体育館の工事現場の仮囲いに描かれたアート作品(写真提供=東京都)

駒沢オリンピック公園・総合運動場体育館の工事現場の仮囲いに描かれたアート作品(写真提供=東京都)

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 改修工事が進む都立駒沢オリンピック公園・総合運動場体育館の工事現場の仮囲いに現在、現代美術家・原田郁さんが描いたアート作品が公開されている。

現代美術家・原田郁さんが描いたアート作品「Symbiotic Landscape」(一部)

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 東京都の令和6年度新規事業で、工事現場の仮囲いなどをキャンバスに見立て、街にアートの景色を広げていく文化プロジェクト「TOKYO CITY CANVAS(トーキョー・シティー・キャンバス)」の一環。

 作品名は「Symbiotic Landscape(シンビオティック ランドスケープ)」で、高さ3メートル、幅90メートルの仮囲いに4月26日、原田さんの作品をプリントしたシートを貼付した。

 原田さんは、建築に使うソフトを使ってパソコン上に仮想のまちを作り、その仮想の構築物や空想の世界の風景をリアルのキャンバスに描くというユニークな制作手法で知られる。今回の作品は「緑豊かな景観との調和」「さまざまな世代・背景の人が利用する公園との親和性」をテーマに、人や群像を象徴的に表現したというカラフルな「木の形のオブジェ」が描かれている。

 同体育館は、2025年に日本で初開催となる聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」でバレーボール競技の会場として利用される。原田さんは「(作品の)色彩は東京2025デフリンピックへの期待を高めるため、テーマカラーの鮮やかな赤・青・黄・緑を基調として選んだ。これらの色は多様性を象徴し、さまざまな背景を持つ人々が共に成長する社会を表現した」とコメントしている。

 プロジェクトを担当した東京都文化政策担当課長の桜井健士さんは「工事現場というと景観として寂しくなりがちだが、アーティストの力を借りることで駒沢公園に新しい景色を創り出すことができた。作品の公開は工事中の限られた期間になるが、公園を利用するさまざまな人に親しまれるものになってほしい」と期待を寄せる。

 掲出は来年1月末までを予定している。

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