西アフリカ・シエラレオネの現状を知ってもらおうと、「アフリカ料理手作り体験会」が8月3日、緑が丘文化会館(目黒区緑が丘2)で開かれる。主催は、シエラレオネで子どもたちの教育支援を行っているNPO法人「アラジ」(新宿区)。
参加者は同NPOのスタッフと一緒に、シエラレオネの家庭料理「マフェ」を作る。マフェは「トマトの酸味とピーナツのコクが特徴」というシチュー料理。「日本でも再現できるようにアレンジした」というレシピで、子どもも食べられるよう辛さを控えた味付けにした。
シエラレオネは、2002年まで約10年にわたって内戦が続いたことで約7万人が命を落とし、約400万人が難民となったことから、かつては「世界で一番寿命の短い国」といわれていた。児童労働や10代のシングルマザー急増など、今も多くの社会問題を抱えているシエラレオネの子どもたちを支援したいと、アラジは2014(平成26)年にNGO団体として活動を開始。2017(平成29)年にNPO法人化し、現在はシエラレオネ共和国にも現地法人を置いている。
代表理事の下里夢美(ゆめみ)さんによると、「3人に1人の女の子が妊娠によって通学を諦めている」というシエラレオネの現状を踏まえ、自力では復学が難しい10代シングルマザーの女の子たちが中学校復学に必要となる資金を集めるため、現在、クラウドファンディングで協力を呼びかけている。今回の体験会は、その一環で企画したという。
下里さんは「日本ではなかなか口にする機会のないマフェを作って食べる会に参加することで、国際支援につながる。シエラレオネの現状やアラジの活動について知るきっかけになれば」と参加を呼びかける。
開催時間は13時50分~17時。参加費は、大人=3,500円、子ども(4歳~18歳)=1,500円。親子での参加も可能。申し込みはPeatixで受け付ける。