学芸大学駅東口エリアにあるギャラリー「YUKARI ART CONTEMPORARY」(目黒区鷹番2、TEL 03-3712-1383)で12月6日、吉田朗さんの個展「仏間でクリスマス」が始まる。
1976年生まれの吉田さんは、主にFRP(ガラス繊維強化プラスチック)にエアブラシでペイントを施した立体作品を手掛ける注目の立体作家。人間や現代社会の抱える問題、矛盾を風刺的に表現し、「一見親しみやすくポップな作品群には、同時に見るものをドキリとさせるようなアイロニーが込められている」(同ギャラリー)。
同展名「仏間でクリスマス」も、そうした吉田さんならではのアイロニーが込められたもので、日本人の多くが信仰に対して持つ無節操さ、和洋折衷感、おおらかさをテーマにした仏像型作品を中心に4~5点を展示する。
今回の作品について、吉田さんは「日本ならではのミスマッチを彫刻にした。造形とペイントをぜひご覧いただければ」と話す。台座に立つ柔和な仏様の表情と、ボディーに描かれた十字架のミスマッチが印象的な「ホトケ X(エックス)」(高さ167×横55×幅54センチ)など、いずれの作品も高さ1メートルを超える大作だという。「卓抜した造形に織り交ぜられた吉田ならではの現代的なアイロニーを感じてほしい」(同ギャラリー)。
営業時間は、木曜~土曜=11時~19時、水曜=事前予約制。最終日は17時まで。日曜~火曜休廊。来年1月24日まで(ただし12月21日~来年1月6日=冬期休廊)。