天童木工オフィシャルショップ「天童木工PLY(プライ)」(世田谷区深沢4)で10月30日より、「『この10年』展~プロダクトデザイナー 秋田道夫の場合~」が開催されている。
同展は、同店が昨年に引き続き参加している複合デザインイベント「DESIGNTIDE(デザインタイド)TOKYO 2009」展示の一環として行われるもの。「2000年代最初の10年だったこの10年を、プロダクトデザインを通して振り返ってみよう」をコンセプトに、秋田さんが手がけた作品のデザインスケッチ、作品写真、実際に製品化されたプロダクトを年代別に展示する。
秋田さんは、1977年に愛知県立芸術大学美術学部デザイン科卒業後、トリオ(現ケンウッド)、ソニー勤務を経て、1988年からはフリーランスのプロダクトデザイナーとして活動を開始。手がけてきたデザイン製品は、サーモマグコーヒーメーカーや1本用ワインセラー、LED式薄型信号機、六本木ヒルズのセキュリティーゲートなど生活家電からステーショナリーなどの日用雑貨、公共器機までと幅広い。
自身初となる作品展について、秋田さんは「内容としては『プロダクトデザイナー秋田道夫の個人史』というのが妥当だが、『自らを掘り下げることこそが一般性の発見』というわたしの考えが基になっている。会場では、プロダクトデザインを通して『個性』と『社会性』について新しい視点を見いだせるのでは」と期待を寄せる。
オープニングイベントとして10月31日14時より、建築やデザインに造詣の深いライターの加藤孝司さんと秋田さんによる対談を予定している。
営業時間は11時~20時。11月8日まで(会期中無休)。