自由が丘北口すずかけ通りに10月23日、和素材の焼き菓子専門店「自由が丘 ウフモフ」（目黒区緑が丘2）がオープンした。

粉そのものの味わいとポリポリとした食感が楽しめるシンプルな焼き菓子「ぽりぽり焼きかりんとう」

　同店は「日本ならではの風味と粉の食感にこだわった焼き菓子」をコンセプトに、はったい粉、きなこ粉、米粉、白玉粉など日本の伝統的な粉を使った焼き菓子を提供。メニューは、粉物を使った菓子やパン作りで定評のある料理研究家・桑原奈津子さんと共同で開発した。

　出店場所は、すずかけ通り「ヤマダ電機」向かいの路面店。店舗面積は約12坪で、白を基調とした店内は古材の建具やガラスを使い、木製ショーケースやエジソンランプの明かりを配置するなど「古き良き味わいを感じさせる雰囲気」に仕上げた。

　商品はテークアウトのみで、メーンとなるのは大麦を焙煎（ばいせん）したはったい粉の香ばしい味わいが特徴の「ぽりぽり焼きかりんとう」（45グラム＝380円）、きな粉とナツメヤシ、はったい粉とクリの取り合わせ「ぎっちり焼き饅頭」（4個＝560円、6個＝840円）。そのほかショウガやユズ風味の「米粉のパウンドケーキ」（550円～）や、抹茶・黒ごまなどの「和素材チーズケーキ」（380円～）などもそろえる。

　同店オーナーの根木寿浩さんは以前、メーカーの商品企画やブランディング業務に携わり、食品関係のクライアントたちと接するうちに日本の食文化に興味を持ったことから開業を決意した。「昔からわたしたちが親しんできた日本の食材が持つ風味や味、香り、食感を大切にしながら、単に『懐かしさ』だけでない、現代的なものを取り入れた日本らしい商品を発信していきたい」（根木さん）。

　開店後は、近隣に住む小さな子ども連れの母親や年配の女性の利用者が多いという。「今後は『ぼりぽり焼きかりんとう』にショウガやみそ味なども追加する予定で、和素材のバリエーションを順次増やしていきたい」とも。

　営業時間は11時～20時。水曜定休。