都立大学駅近く呑川緑道沿いにあるカフェ、セレクトショップなどの複合店「norsk（のるすく）」（目黒区中根1、TEL 03-5731-8500）で現在、「旅する革の文具展」が開催されている。

　同展は、自由が丘生まれのレザーブランドで、現在は大岡山にアトリエを構える「Aging（エイジング）」のオリジナル革小物を展示販売するもの。

　同ブランド代表の内藤めぐみさんは愛知県出身。1997年に上京後、革の世界に魅せられ革作品の製作を開始。2000年からは美容師からの依頼でオリジナルシザーケースの製作を手がけ、そのデザイン性と機能性で人気を集めたことからバッグや小物を扱うシリーズを展開、2005年に同ブランドを立ち上げた。

　全国の美容師から注文が入る代表作「vitam-agoシザーケース」は、納期まで約30日ほどかかるカスタムオーダー方式。「こうしたカスタムオーダーの良さを取り入れながらも、もっと多くの方の日常に革の彩りをお届けしたい」と2007年に始めたのが、日本全国のインテリアショップをメーンに巡回する展示会「旅する」シリーズ。

　同ブランドは直営店舗を持たず、「北海道から九州まで、毎年作品が旅をするスタイルを続けてきた」と内藤さん。当初はバッグや革小物が中心の「革小物展」を展開してきたが、開催数も増えて大小さまざまなショップを旅することから、今年からは文具や小物をそろえる「革の文具展」も始めた。

　「子どものころから、文房具を追いかけるとどこまでも行ってしまうほど文房具好きだった」という内藤さんが手がける文具は、カラフルな牛革製ペンカバー「kawa-pen（カワペン）」、ペンダントのようにぶら下げて使うオイルヌメの本革ペンホルダー「pendre-pen（パンドルペン）」など、ユニークで可愛らしいフォルムが特徴。

　今回の主な商品は、「カワペン」（1,260円）、「パンドルペン」（2,310円）のほか、「コネクトホルダー」（1,890円）、「ロールペンケース」（2サイズ＝3,675円、5,800円）、帆布製の「バッグINバッグ」（1,260円）、「バケツバッグ」（8,190円）など。

　「全国のお客様の声を新たな製品作りにつなげ、次の旅へと飛び立つのが『旅する』展。ぜひ作品に会いにきてください」（内藤さん）。年末には自由が丘での展示会も予定する。

　営業時間は12時～20時。火曜定休。8月23日まで。