都立大学駅北口にある「THERME GALLERY(テルメギャラリー)」(目黒区八雲1、TEL 03-3723-6286)で現在、写真家の加瀬健太郎さんと写真・映像作家の井上典子さんによる写真展「山陰部写真クラブ 第1回写真展 加瀬健太郎×井上典子」が開かれている。
加瀬さんと井上さんは、名門アートスクールとして知られるロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション(LCC)出身。元同級生で、現在は共に東京を拠点に活動していることからコラボプロジェクト「山陰部写真クラブ」が生まれた。
加瀬さんは1974(昭和49)年大阪生まれ。ビジュアルアーツ大阪・写真コース夜間部卒業後、東京でのスタジオ勤務を経て2002年に渡英。LCC卒業後、2006年から東京で活動を開始。イギリス留学中に出会った少年スンギ君がダイエットに奮闘する姿を追った初の写真集「スンギ少年のダイエット日記」(リトルモア刊、2008年)が話題を呼んでいる。
井上さんは島根生まれ。梅光女学院短大を経てアンビエントスタジオ銀座・夜間写真コース修了。2004年LCCを卒業し、2006年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジのイメージ・アンド・コミュニケーション学科を修了。ロンドンのシティーファームに生活する動物と街の様子をとらえた映像作品「ANIMAL ZONE」で「アミューズアートジャム2006 in 京都グランプリ」受賞、「第10回文化庁メディア芸術祭」アート部門優秀作品に選ばれるなど高い評価を得ている。
今回の展示内容について、加瀬さんと井上さんの2人は「(井上さんの出身地方である)山陰と陰部のコラボレーション(笑)。雪だるま、ファミリー、ゾウ、コガネムシなど何が飛び出すかわからない空間を、見に来た人たちにも一緒に楽しんでもらいたい」という。展示作品数は、加瀬さん15点、井上さん19点の計34点。作品はすべて販売も行う。
営業時間は15時~20時。10月17日まで。