故郷の「通学路」をとらえた写真展-八雲のギャラリーで開催

写真家・浅田政志さんと松岡一哲さんの写真展「つづく通学路」作品から

写真家・浅田政志さんと松岡一哲さんの写真展「つづく通学路」作品から

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 生まれ育った故郷の「通学路」の風景を、当時の感覚と今の感覚でとらえた写真家・浅田政志さんと松岡一哲さんの写真展「つづく通学路」が現在、都立大学駅北口にある「THERME GALLERY(テルメギャラリー)」(目黒区八雲1、TEL 03-3723-6286)で開催されている。

写真展「つづく通学路」作品から

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 1979(昭和54)年、三重県生まれの浅田さんは、日本写真映像専門学校(大阪市)研究科卒業後、上京。2004年から写真スタジオ・スタジオフォボスに勤務し、2007年に独立。浅田さん自身と父、母、兄の4人でラーメン店員や消防士などに扮(ふん)する「記念写真」シリーズをまとめた初の写真集「浅田家」(赤々舎刊、2008年)が話題となり、昨年「第34回木村伊兵衛写真賞」を受賞している。

 1978(昭和53)年、岐阜県生まれの松岡さんは、日本大学芸術学部写真学科卒業後、浅田さんと同じスタジオフォボスに勤務。現在は、新進気鋭の若手写真家として活動する傍ら、2008年に写真専門ギャラリー「テルメギャラリー」をオープン。自らオーナーとして注目の若手写真家の作品展を次々と企画して好評を得ている。

 今回の写真展は、浅田さんと松岡さんが参加した日本全国47都道府県出身の写真家による写真集シリーズ「通学路」(PLANCTON刊)プロジェクトがきっかけ。同シリーズ第1弾となる13県分・13冊の写真集が今年3月に発売され、それぞれ「三重県」「岐阜県」出身写真家として自身が歩んだ通学路の風景写真集を発表した。

 展示内容は、同写真集に収録されている撮り下ろし作品と未発表作品をメーンに、2人が通った通学路を現在通う子どもたちにも参加してもらい、子どもたち自身が撮影に挑戦。子どもたちの視点でとらえた「通学路」作品と併せてその世界観を楽しむことができる。

 「過去と現在、ごく近い県同士、すべてがつながりあう、そんな現代において大切にしなければいけない感覚を、この写真展示で体験してもらえたらうれしい」と松岡さん。

 期間中、2人が参加した写真集「通学路」シリーズも販売。浅田さん、松岡さんいずれかの写真集購入客に「オリジナルプリント(L判)」を進呈する。

 営業時間は13時~20時。8月15日まで。

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