天童木工オフィシャルショップ「天童木工PLY(プライ)」(世田谷区深沢4)で現在、「柳宗理 家具展 2010」が開催されている。
日本を代表する世界的プロダクトデザイナーとして知られる柳さんは、1915(大正4)年東京生まれ。家具やテーブルウエアなどの生活道具から、高速道路料金所やバス停などの公共建造物まで幅広く手がけ、戦後の工業デザインの礎を築いた。
同展では、95歳にして今も現役で活躍を続ける柳さんの代表作「バタフライスツール」をはじめとする現在購入可能な名作家具約10種類を展示・販売する。
主な作品は、背板とアーム部分を1本のナラ材で作る「一本曲げ木」工法でオリジナルの造形を忠実に再現した「アームチェア(通称ヤナギチェア)」(18万9,000円)、テレビドラマ「木枯らし紋次郎」の主人公がかぶる三度笠の型に似ていることから名付けられた「紋次郎スツール」(4万2,000円)、成形合板技術で包み込むような座り心地を実現した「シェルチェア」(7万1,190円)、一体成形プラスチックスツール「エレファントスツール」(1万500円)など。
そのほか、同店が所蔵する初期モデル「エレファントスツール」「サイドチェア(コトブキ社製、スタッキングモデル)」も展示する。
「今回の家具展は、柳さんの手によって生み出されたさまざまな要素が織りなすデザインを実際に触れて、座って、使い心地も試した上で購入していただくことができる内容。ぜひ来場いただき、そのデザインの良さを実感していただければ」と同店ストアマネジャーの田邉睦実さん。
同店オンラインストアでは、柳さんの家具、陶芸、書籍などを集めた「天童木工PLY Yanagi design store」も展開しており、「世界的にも認められた美しいデザインの数々をより多くの方に知っていただきたい」とも。
営業時間は11時~20時。今月7日まで(会期中は無休)。