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八雲で「東京μ粒子」写真展-ギャラリーオーナーが初の個展

松岡一哲さんの個展「東京μ(ミュー)粒子」展より
©Ittetsu Matsuoka

松岡一哲さんの個展「東京μ(ミュー)粒子」展より ©Ittetsu Matsuoka

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 都立大学駅北口にある「THERME GALLERY(テルメギャラリー)」(目黒区八雲1、TEL 03-3723-6286)で現在、写真家・松岡一哲さんの個展「東京μ(ミュー)粒子」が開かれている。

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 1978(昭和53)年岐阜県生まれの松岡さんは、日本大学芸術学部写真学科卒業後、写真スタジオ・スタジオフォボスに勤務。独立後は新進気鋭の写真家として活動する傍ら、2008年に同ギャラリーをオープン。オーナーとして若手写真家の作品展を次々と企画し、好評を得ている。

 今年で4周年を迎えた同ギャラリーで、自身初の個展となった同展。松岡さん愛用の35ミリ・コンパクトカメラ「μ(ミュー)」で数年間撮りためてきた子どもたちのポートレートや街歩きのスナップなど全45点を展示する。

 中でも、同展イメージにも使われている少女の作品は、彼女がモデルになりたてのころから今日までを撮り続けたもの。「まだ写真を撮られることに慣れておらず、自分の魅力に気付いていない」、そんな彼女が成長していく表情を、松岡さんがやさしく捉えているのが印象的。

 展示作品は、四切(254×305ミリ)から全倍(540×870ミリ)サイズまで展開。35ミリフィルムを引き伸ばすことで生まれる「粒子の荒さ」で、被写体を取り巻く空気感が伝わってくる作品に仕上がった。「ふだん写真を見ない方にも気軽に足を運んでいただけたらうれしい」と松岡さん。

 最終日はクロージングイベントとして、松岡さんのトークショー「写真について」も開催(18時~20時)。同ギャラリーゆかりの写真家・浅田政史さんや加瀬健太郎さん、曽根崎あきのりさんを迎える。

 営業時間は15時~20時(土曜・日曜・祝日は12時より)。今月10日まで。

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