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「都市景観大賞」都市空間部門に自由が丘地区-官民一体の街づくりが評価

「都市景観大賞」都市空間部門大賞を受賞した(右から)自由が丘商店街振興組合の岡田一弥理事長、「ジェイ・スピリット」の渡邊靖和社長 (写真提供:同組合)

「都市景観大賞」都市空間部門大賞を受賞した(右から)自由が丘商店街振興組合の岡田一弥理事長、「ジェイ・スピリット」の渡邊靖和社長 (写真提供:同組合)

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 景観保全の取り組みに優れた地区などを表彰する平成24年度「都市景観大賞」(「都市景観の日」実行委員会主催、国土交通省後援)で、自由が丘地区(目黒区)が都市空間部門大賞(国土交通大臣賞)に選ばれた。

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 同部門は、「公共的空間と建物等が一体となって良質で優れた都市景観が形成され、市民に十分に活用されている地区」が対象。本年度は、「自由が丘地区」、「甲陽園目神山地区」(兵庫県西宮市)、「吹屋地区」(岡山県高梁区)の3地区が選ばれた。

 自由が丘地区の面積は約24ヘクタール。自由が丘駅を中心に、面的な商業集積が広がり、周囲は低層の住宅地が広がる。さまざまな表情を持つ路地空間には多くの店舗が出店し、街歩きが楽しめるエリアとなっているが、来街者の多さに対して道路が狭いなど歩行環境の改善が求められていた。

 そこで自由が丘商店街振興組合は、1970年代から街づくりに取り組み、2002年には街のハード面を担当する第3セクター街づくり会社「ジェイ・スピリット」を設立。周辺住民と一体となって街の個性を打ち出そうと、街独自のルール「自由が丘地区街並み形成指針」も定め、都市デザインを研究する有識者を招いて意見交換する場も定期的に設けてきた。

 こうした官民一体となっての継続的な努力を重ねた結果、南口緑道の再整備(2006年)、駅前広場の再整備(2011年)、各通りの歩行空間の改善整備などを実現。「従来にない景観づくりの新しい領域を切り開いてきた」点が評価された。

 6月15日、都内で行われた表彰式には、同組合の岡田一弥理事長、同社の渡邊靖和社長らが出席。岡田理事長は「まだ街づくりは途中の状態なので(今回の受賞は)むしろ身の引き締まる思い。自分たちの組織だけでなく、近隣住民や行政、企業などそれぞれの立場の方々と手を携え、それらの関係を大切にしながら景観を改善し、街の環境をよくしていきたい」とコメントした。

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