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自由が丘出身の古今亭菊六改め古今亭文菊さんが真打ち昇進-来月から50日間興行

真打ち昇進披露会見で挨拶をする、古今亭菊六改め古今亭文菊さん(写真右)

真打ち昇進披露会見で挨拶をする、古今亭菊六改め古今亭文菊さん(写真右)

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 落語協会(柳家小三治会長)所属で自由が丘出身の落語家・古今亭菊六改め古今亭文菊(ここんてい・ぶんぎく)さんが8月27日、都内で真打ち昇進披露の会見を行った。

(写真右から)会見に出席した柳家小三治会長、古今亭文菊さん、古今亭志ん陽さん

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 会見には、同時期に真打ち昇進する古今亭朝太改め志ん陽さんらと出席。小三治会長は、2人について「(落語界の大名跡である)古今亭志ん生の流れをくむ由緒ある若者。厳しい師匠に育てられ、人柄も誠実で文句の付けようがない。次の真打ちにふさわしい技量を持ち、人様に訴えるもの、そして皆さんから愛されるものがこの2人には備わっている」と太鼓判を押した。

 文菊さんは1979(昭和54)年生まれ。学習院大学文学部卒業後、2002年、古今亭圓菊さんに入門。2006年には二つ目昇進、今回の真打ち昇進では先輩28人を追い越しての抜てきで注目を集めた。

 入門のきっかけは、落語を全く知らない高校時代にテレビで見た師匠・圓菊さんの落語の世界に引き込まれたことだという。「頭の中に情景が浮かび上がり、それは衝撃としか言いようがなかった。こういう落語家になりたい、と思った」と会見で当時を振り返った。

 文菊さんは、師匠の圓菊さんが74歳の時に入門を許された最後の弟子。「(文菊さんは)ついこの間までうちの師匠の所へ通って面倒を見ていたほど。口やかましい師匠に耐え、師匠の落語への思いや気持ちなども弟子の中では一番受け継いでいるのでは」と総領弟子の古今亭菊龍さん。

 文菊さんは「皆さんのいろいろな思いを背負いながら、これから秋の披露興行に向けて精いっぱい頑張っていきたい。それから(現在療養中の)師匠の思いも胸に秘めながら、日々の高座でぶつけていけたら」と意気込みを見せた。

 同協会の今年の真打ち昇進をめぐり、小三治会長は「中には私が(抜てきで)引き上げたと思っている人もいるようだが、あくまで皆の意見でまとまったもの」と説明し、「今回の2人には私も大変期待しており、皆さんにも行く末を見守ってほしい。『どうです、見てください』という精いっぱいの気分」と大きな期待を寄せる。

 文菊さんと志ん陽さんによる「真打ち昇進披露興行」は、9月21日の鈴本演芸場夜席から、新宿末広亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場、国立演芸場と11月10日まで続く。

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