自由が丘駅前のギャラリー「DIGINNER GALLERY WORKSHOP(ディギナー ギャラリー ワークショップ)」(目黒区自由が丘1、TEL 03-6421-1517)で現在、写真家・長濱治さんの作品展「USA Sketch vol.3 『ON THE ROAD』」が開かれている。
アメリカのブルースマン、ジャック・オーウェンズ(写真右)を捉えた作品にピンストライプが描かれていく、長濱治さん×KEN THE FLATTOPさんのアートコラボ
1941(昭和16)年名古屋生まれの長濱さんは、1964(昭和39)年多摩美術大学彫刻科卒業後、広告代理店アドセンターへ入社。翌1965(昭和40)年にフリーランスの写真家となり、ファッション、広告、ポートレートなどの分野で幅広く活躍してきた。
同展では、長濱さんが1968(昭和43)年から2005年までアメリカを旅しながら捉えた風景や人間模様などのモノクロ作品約30点を展示。これまで訪れた中で今も印象に残る場所や作品をセレクトし、来場者が「長濱さんと一緒に旅をしているような」展示空間をつくり上げた。
長濱さんがアメリカへの憧れと好奇心だけで撮り続けた初期の作品と、冷静な目線で現代のアメリカを切り取った近年の作品を比較していくと、長濱さんとアメリカの変遷が浮かび上がってくる。
「時代は違えど、アメリカの背景が見て取れる血気盛んな人間模様や社会的な意味合いが込められた作品など、『これがアメリカか!』とまじまじと感じることができる作品がそろった」とオーナーの鈴木宏信さん。
会期中、長濱さんの写真とフリーハンドで細い線を描くアート技法「ピンストライプ」によるライブコラボ作品も展示。日本屈指のピンストライパーとして知られるKEN THE FLATTOPさんを招き、2階展示スペースに飾られた2枚の大判写真に筆が入れられていく様子も見ることができる。
同展開催を記念して、同ギャラリーオリジナルで長濱さんの写真集「USA Sketch vol.3 ON THE ROAD」(限定250部、1,890円)を発売。展示作品は販売も行う(フレーム込み、3万1,500円)。
開催時間は12時~20時。11月18日まで。