プレスリリース

Snowflake IntelligenceとData Science Agent、エンタープライズAI/MLにおける次世代データエージェントの可能性

リリース発行企業:Snowflake合同会社

情報提供:

※本報道資料は米国スノーフレイク社が6月3日に発表した内容の抄訳です。






- ビジネスユーザーは、AIデータエージェントを利用し、技術的な追加負担なくSnowflake Intelligenceによる構造化・非構造化データの分析、把握、活用が可能に
- データサイエンティスト向けにData Science Agentを提供し、MLワークフローの自動化、生産性の向上、MLのユースケースにおける本番稼働までの時間を短縮
- BlackRock、Luminate、Penske Logisticsなどの企業の5,200人以上の顧客がSnowflakeを利用してAIソリューションを全社展開


AIデータクラウド企業であるSnowflake(ニューヨーク証券取引所:SNOW)は本日、年次ユーザーカンファレンスであるSnowflake Summit 2025において、エンタープライズデータとビジネスアクションの間のギャップを埋める、新たなエージェントAIの革新を発表しました。これにより、AIおよび機械学習(ML)のワークフローを技術系・非技術者を問わず、誰にとっても「簡単に」「つながり」「信頼できる」ものとなります。

Snowflake Intelligence(近日中にパブリックプレビュー)」は、インテリジェントなデータエージェントによる一元化された対話体験を提供するもので、ビジネスユーザーやデータプロフェッショナルが自然言語で質問を投げかけ、構造化されたテーブルと非構造化ドキュメントの両方から実用的なインサイトを即座に得ることができます。またSnowflakeは、MLモデル開発の定型業務を自動化することでデータサイエンティストの生産性を向上させるエージェント型コンパニオンの「Data Science Agent(近日中にプライベートプレビュー)」を発表します。これらのイノベーションにより、Snowflake内で自然言語でのやり取りを通して、AIやMLのワークフローを簡素化し、ビジネス全体でデータアクセスを民主化し、ビジネスの意思決定を遅らせる原因となる技術的な追加負担をなくします。

SnowflakeのAI担当責任者、Baris Gultekinは次のように述べています。「AIエージェントは従来の自動化やチャットボットから大きく進化したものですが、大規模に展開するためにはAIに対応する情報エコシステムが必要です。つまり、データサイロを統合し、エンタープライズグレードのセキュリティとコンプライアンスを維持し、エージェントを容易に採用、構築できる体制を整備する必要があります。Snowflake Intelligenceはこのような障壁を取り除き、構造化データ、非構造化データを含め、組織全体のエンタープライズデータ資産から意味のあるインテリジェンスを誰でも引き出せるようにします。これはデータアクセスの確保にとどまらず、一人ひとりの社員があらゆるビジネスの文脈を自在に活用し、より速やかにスマートな判断をできるようになるということです」

WHOOPのビジネスアナリティクス担当シニアディレクター、Matt Luizzi氏は次のように述べています。「WHOOPのミッションは人間のパフォーマンスと健康寿命に貢献することであり、あらゆる業務においてデータが中心となります。Snowflake Intelligenceは、当社がデータファーストの組織になるための大きな一歩となり、全社員がアナリティクス部門の仲介に頼ることなくインサイトにアクセスすることが可能となります。意思決定に必要なインサイトを収集する際の技術的な障壁を取り除くことで、当社のアナリティクス部門は手作業でのデータ取得から、価値を創出できる、より戦略的で予測的な作業に移行することができます」

Snowflake Intelligence、追加の負担なくビジネスインテリジェンスを刷新
現在多くの企業が、断片化されたデータガバナンス、異なるデータ形式間のサイロ化、そしてコーディングや情報統合が可能な高度なデータアナリストの不足により、非効率的な意思決定を余儀なくされています。Snowflake Intelligenceは、こうした運用上の課題を解消し、非技術者やビジネス部門がコードを一行も書くことなく、自然言語でエンタープライズデータと対話できる環境を実現します。

Snowflake Intelligenceは、組織の既存のSnowflake環境内で直接稼働し、全てのセキュリティコントロール、データマスキング、ガバナンスポリシーを自動的に継承します。新たなSnowflake Openflowを活用してSnowflake、Box、Google Drive、Workday、Zendeskなど、さまざまなソースを統合し、スプレッドシート、文書、画像、データベースから同時にインサイトを収集します。Snowflake Intelligenceを駆動するデータエージェントは、自然言語のプロンプトを使い、視覚的なアウトプットを生成し、ユーザーがインサイトを活用できるよう支援します。事業指標の分析から有用な社内知識の検索まで、Snowflake Intelligenceはすべての社員が容易に企業データにアクセスし最大限に活用できるようにします。またSnowflake Intelligenceは、Snowflake マーケットプレイスCortex Knowledge Extensions(近日中にGA開始)を通じてサードパーティーのナレッジにもアクセスでき、CB Insights、Packt、Stack Overflow、The Associated Press、USA TODAYの専門コンテンツを取り入れ、文脈に基づく解釈を高め、応答をさらに充実させることができます。

Snowflake IntelligenceはAnthropicおよびOpenAIの最先端の大規模言語モデルを搭載し、Snowflakeの環境内で稼働しています。その裏側ではCortex Agents(パブリックプレビュー)が動作しており、直感的なノーコードのインターフェースを通して提供され、透明性が高く、根拠を説明できるものとなっています。

Anthropicのプロダクトマネジメント担当バイスプレジデントのMichael Gerstenhaber氏は次のように述べています。「Claudeの推論機能をSnowflakeのプラットフォームに直接統合することで、データとインサイトの間にある従来の障壁をさらに取り除くことができました。ビジネスユーザーは企業データと自然な会話を行うことができ、データサイエンティストは複雑なMLワークフローを自動化できます-これらすべてが自然言語による簡単なやり取りを通じて実現します。これは、Claudeの高度な推論機能により、企業が必要とするエンタープライズグレードのセキュリティとガバナンスを維持しながら、AIを民主化できることを示しています」

Data Science Agentにより煩雑なMLタスクを自動化し、何時間もの手作業を削減
データサイエンティストはMLワークフローの開発およびトラブルシューティングに多大な時間を費やしており、業務遂行の障害となっているうえ、実運用にいたるMLモデルの数も限られています。Snowflakeはエージェント型AIをMLワークフローに取り入れ、Data Science Agentとして提供することで、ML部門の手作業を何時間も削減し、生産性を向上させます。

Data Science AgentはAnthropicのClaudeを活用してMLワークフローの問題を、データ分析、データの前処理、特徴量エンジニアリング、トレーニングといった各ステップに分割します。多段階推論、文脈理解、アクション実行といった高度な技術を組み合わせ、Snowflake Notebookから容易に実行できる、完全に機能するMLパイプラインの形で、認証されたソリューションを提供します。改善案やユーザーから提供されたフォローアップを元に、次のベストバージョンを簡単に繰り返し作成することができます。この煩雑な作業を自動化することで、データサイエンス部門はこれまで試行やデバッグに費やしていた時間を削減し、より高いインパクトを生み出せる取り組みにフォーカスできるようになります。

Snowflake、エンタープライズAI採用を推進し、5,200人以上の顧客を支援
現在、BlackRock、Luminate、Penske Logisticsといった企業の5,200人(※1)以上の顧客がSnowflake Cortex AIを活用して事業を変革しています。SnowflakeはユーザーがさらにAIの力を活用できるよう支援するため、高度な対話型アプリ、非構造化データの分析、MLに組み込むための革新的なAIコンポーネントも発表します。高度な文書処理、一括意味検索、新たなCortex AISQL(現在パブリックプレビュー中)により、マルチモーダルデータを大規模に検索、分析し、データ解析とAIエンジニアリングスキルの間のギャップを埋めることができます。

関連情報

- Snowflake Intelligenceによるデータアクセスの民主化に関するこちらのブログ投稿をお読みください。
- エンタープライズデータによるエージェント型AIアプリのより迅速で簡単な構築、展開を可能にする当社の取り組みについて、こちらのブログ投稿で紹介しています。
- グローバル企業がどのようにして今すぐAIデータエージェントの活用を始め、ビジネスインパクトを測定するためのROIフレームワークを構築できるのか――「A Practical Guide to AI Agents(AIエージェント実践ガイド)」をお読みください。
- Snowflake Summit 2025で公開したすべてのイノベーションと発表内容については、Snowflakeのニュースルームでお読みいただけます。
- LinkedInXでもSnowflakeの最新情報を発信しています。#SnowflakeSummitもぜひフォローしてください。


※1 2025年5月21日現在

このプレスリリースには、明示または黙示を問わず、(i)Snowflakeの事業戦略、(ii)開発中または一般に提供されていないSnowflakeの製品、サービス、テクノロジー、(iii)市場の拡大、トレンド、競争状況に関する考察、(iv)Snowflake製品とサードパーティプラットフォームの統合およびサードパーティプラットフォーム上でのSnowflake製品の相互運用性と可用性についての言及など、将来の見通しに関する記述が含まれています。これらの将来の見通しに関する記述は、さまざまなリスク、不確実性、前提に左右されます。これには、Snowflakeが証券取引委員会に提出するForm 10-Q(四半期レポート)やForm 10-K(年次レポート)内の「リスク要因」などのセグメントに記載されているリスク、不確実性、前提が含まれます。これらのリスク、不確実性、前提を考慮すると、将来の見通しに関する記述において予想または暗示されている結果と比較して、実際には大きく異なる結果や反対の結果に至る可能性があります。 これらの記述は、初回記述日の時点に限った記述であり、かかる記述の時点で入手可能な情報に、および/または経営陣がかかる時点で抱いていた誠実な信念に、基づいています。法律で義務付けられている場合を除き、Snowflakeには、本プレスリリース内の記述を更新する義務または意図は、一切ありません。そのため、将来の見通しに関するいかなる記述も、未来の出来事についての予測として利用してはなりません。

(C)2025 Snowflake Inc All rights reserved. Snowflake、Snowflakeのロゴ、および本書に記載されているその他すべてのSnowflakeの製品、機能、サービス名は、米国およびその他の国におけるSnowflake Inc.の登録商標または商標です。 本書で言及または使用されているその他すべてのブランド名またはロゴは、識別目的でのみ使用されており、各所有者の商標である可能性があります。 Snowflakeが、必ずしもかかる商標所有者と関係を持ち、または出資や支援を受けているわけではありません。

Snowflakeについて
Snowflakeは、簡単かつ効率的で信頼性の高いエンタープライズAIを実現します。世界最大規模の数百の企業を含めた11,000を超える世界中のお客様が、SnowflakeのAIデータクラウドを利用して、データ共有、アプリケーション構築、AIによるビジネス強化を実践しています。エンタープライズAIの時代が到来しました。詳しくは、snowflake.com(ニューヨーク証券取引所:SNOW)をご覧ください。

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