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気鋭女性写真家が捉えたスナップ写真展-八雲のギャラリーで

写真家・喜多村みかさん写真展「Einmal ist Keinmal/my small fib」作品より
Oxford,England,2012

写真家・喜多村みかさん写真展「Einmal ist Keinmal/my small fib」作品より Oxford,England,2012

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 都立大学駅北口にある「THERME GALLERY(テルメギャラリー)」(目黒区八雲1、TEL 03-3723-6286)で3月20日から、写真家・喜多村みかさん写真展「Einmal ist Keinmal/ my small fib」が開かれる。

写真家・喜多村みかさん写真展「Einmal ist Keinmal/my small fib」作品より/London,England,2012

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 1982(昭和57)年福岡県生まれの喜多村さんは2007年、東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻写真領域を修了。2004年ニコンJuna21入賞、2006年には、同大時代の友人で現在は写真家の渡邊有紀さんと長年にわたって互いを被写体として撮影し続け、共同制作した「TWO SIGHTS PAST」でキヤノン写真新世紀・優秀賞を受賞している。

 日常をシンプルに切り取る写真表現「スナップショット」を中心に、常にいくつかの作品を同時並行的に制作・発表するスタイルの喜多村さん。同展では、2000年ごろから現在に至るまで10年以上撮り続けてきた、制作の原点ともいえる2作品を取り上げる。

 カラー作品「Einmal ist Keinmal」は、ドイツのことわざで「一度しか起こらなかったことは一度も起こらなかったようなものだ」の意味。日本、フランス、イギリス、スイス、ハンガリー、オーストリア、ベルギー、中国を旅して捉えた作品約25点を展示。

 英語で「小さくてささいな私のうそ」を意味する「my small fib」はモノクローム作品。写し出される世界を情緒的に見せるモノクロ写真特有の魅力を踏まえつつ、「写真はどこまでがうそで、どこからが本当か」を思索する作品約15点を展示する。

 「今回はギャラリー初の女性写真家の個展で、写真から伝わる色気に新たな感情が引き出されるのを感じる」と同ギャラリーオーナーで写真家の松岡一哲さん。同ギャラリーが運営する出版レーベル「テルメブックス」から4月1日、喜多村さん初の写真集「Einmal ist Keinmal」の刊行も決まっている。

 期間中、展示作品と音楽を楽しむ「ライブパフォーマンス」(24日15時~)、喜多村さんも参加する「トークセッション」(30日19時~)などのイベントも予定。

 開催時間は13時~20時。月曜休廊。今月31日まで。

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