イオン子会社「イオンリカー」(千葉県)は10月16日、自由が丘北口にデジタル機器を活用した体験型ワイン専門店「イオンリカー自由が丘店」(目黒区自由が丘1)を移転オープンした。
ワインボトルを置くと瓶底のタブ情報に反応し、産地情報やレシピなどを表示するテーブルタブレット
2010年から首都圏に出店展開するイオンリカーの新旗艦店と位置付ける同店。数百円のデーリーワインから希少なビンテージワインまで約1100種類の直輸入ワインをラインアップし、ソムリエなどのワイン専門家が常駐。店内にはカウンター付き円形ワインサーバーを設置し、高級ワインを含む常時32種類の有料試飲サービスも提供する。
場所はすずかけ通り沿い、旧「ドーナッツプラント自由が丘店」跡。売り場は2フロア構成で、1階(売り場面積=46坪)は、イオングループのワイン輸入商社「コルドンヴェール」による直輸入ワインをメーンとしたウオークイン型ワインセラーを設け、ワインに合うチーズなどの輸入食品、世界各地のビール、コーヒー豆なども販売する。同階テラス部分(33坪)には、同店が初となるスタンディング形式のイートインスペース、テラス席(約25席)を用意。ワインとフードを提供する。
地下1階(49坪)は、「ワインの魅力をこれまでにない新しいスタイルで伝える」をコンセプトに据えた「ワインプレゼンテーション」エリアを展開。各種デジタル機器や、ミュージアムを思わせるワインボトルのディスプレーなど五感で楽しめる仕掛けを配した。そのほか、日本酒や焼酎、洋酒の販売コーナー、テイスティングカウンターも設ける。
デジタル技術を活用した仕掛けの中でも目を引くのが、タッチパネルを登載した3台の大型「テーブルタブレット」。ワインの好みや種類などのキーワードから直感的にワインが検索できるほか、テーブルの上にお薦めのワインボトルを置くと瓶底に貼られたタブ情報に反応し、産地の情報やそのワインに合った料理レシピなども表示する。
オープニングセレモニーに出席した久木邦彦社長は「自由が丘はワインに高い関心を持つ人が多いエリア。都心のヘビーユーザーに来てもらえる試みを取り入れた旗艦店として、(同日オープンした)Eコマースサイト『AEON de WINE』と連動したオムニチャネルの構築を進めていきたい」と話す。
旧自由が丘店から展開している、近隣レストランへのワイン持ち込みサービス「ネイバーバーフッドサービス」も継続。イタリアンやフレンチ、和食など現在19店と提携しており、持ち込み料金(980円~)を支払うと同店で購入したワインを持ち込むことができる。
営業時間は10時~23時。